畳に耳あり障子に目あり

オタクがアニメやポケモンの話をするだけの落書帳

私的2022年冬アニメ感想

☆はじめに

 冬アニメもかなり前に終わったので個人的なランクとちょっとした感想をまとめました。完全にぼくの主観であり、ぼくの好みでランク付けしているので、「いや、それはおかしい」と思っても目をつぶっていただければと思います。で、なんで今になって投稿してるかというと声優につられて始めてしまったファイアーエムブレム 風花雪月にドハマりしてしまったせいですね。花守ゆみり石見舞菜香が出ててしかもフルボイスとかそりゃ買うじゃん。しかも石見舞菜香が演じるイングリットがクソ強キャラなのもあってやってて楽しいんよな。あまりにも風花雪月にハマりすぎたせいで現行の春アニメも溜まってるんですよね。しかも、今月末にはファイアーエムブレム風花雪月無双が発売されます。ということは春アニメの感想も…。

 

☆ランク表

S

その着せ替え人形は恋をする

 

A+

王様ランキング(2クール目)

明日ちゃんのセーラー服

時光代理人 -LINE CLICK-

 

A

スローループ

 

A-

鬼滅の刃 遊郭

進撃の巨人 The Final Season Part2

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

プリンセスコネクト! Re:Dive Season2

 

B+

からかい上手の高木さん3

薔薇王の葬列

リーマンズクラブ

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

ワッチャプリマジ(2クール目)

ルパン三世 PART6(2クール目)

天才王子の赤字国家再生術

 

B

錆喰いビスコ

ヴァニタスの手記(第2クール)

ドラゴンクエスト ダイの大冒険(6クール目)

オリエント

怪人開発部の黒井津さん

プラチナエンド(2クール目)

現実主義勇者の王国再建記 第二部

殺し愛

SHAMAN KING(4クール目)

半妖の夜叉姫 弐の章(2クール目)

ショート

王子の本命は悪役令嬢

オンエアできない!

舞妓さんちのまかないさん(2クール目)

 

B-

ポケットモンスター(10クール目)

失格紋の最強賢者

CUE!

東京24区

終末のハーレム

異世界美少女受肉おじさんと

ありふれた職業で世界最強 2nd season

平家物語

リアデイルの大地にて

フットサルボーイズ!!!!!

 

C

錆色のアーマ -黎明-

トライブナイン

ドールズフロントライン

賢者の弟子を名乗る賢者

 

番外編

86 -エイティシックス-(第2期)A-

デリシャスパーティ♡プリキュア B+

トロピカル~ジュ!プリキュア B+

 

目安

S:覇権

A+:覇権候補

A, A-:生きがい

B+:面白い

B:普通

B-:キツイ

C:ちんぽ

 

☆個別感想

※ネタバレあり

今回からちょっと文体変えてみました。

S

その着せ替え人形は恋をする

 オタクに優しいギャルという空想上の生き物が登場する作品。ツチノコネッシーに並ぶ存在だと思うんだよな、オタクに優しいギャルっていうのは。そんなオタクに優しいギャルにひな人形職人を夢見る作務衣ボーイがコスプレ衣装を制作するというラブコメ作品。改めて思うと設定が山盛りすぎないか?あと、何より作画がめっちゃ綺麗。明日ちゃんも含めてClover Worksの本気を垣間見た。東京24区?知らない子ですね…。

 ラブコメで一番大事なのは主人公に好感を持てるかどうかというのは古事記にも記されているくらい古来から言われていることではあるが、五条くん(CV:石毛翔弥)は完璧だった。やっぱ、ちゃんとした信念を持ってるキャラは素敵なんよ。コスプレ衣装の制作に対して妥協を許さない姿勢はめっちゃカッコよかった。あと、コスプレ制作を一緒に楽しんでくれてるのがいいよね。そして、ちゃんと女性に気遣いできるキャラはポイント高い。ヒロインたちが惚れるのもわかるんだよな。主人公が魅力的だとそれに付随してヒロインたちもより魅力的になるっというもの。でも、もうちょっと自分に自信を持ってもええんやで。君は喜多川さんの隣に立つのにふさわしい男だとぼくは思うよ。

 ヒロインの喜多川さん(CV:直田姫奈)はオタクに優しいギャルであるうえにガチオタクであるという空想上の生き物。エロゲやってるJKとか何者だよ。五条くんもそうだけど好きなものに対しての本気度は普通に尊敬する。オタクの鑑。好きなものに対して本気だからこそ、他人の好きなものに対しての想いが理解できるんだよな。特に、1話で五条くんのひな人形を見た際に「触らせて」じゃなくて「見せて」と言ったところで「あ、この人はいい人だ」とわかった。こういう何気ない描写でもちゃんとキャラクターの性格が反映されてるのがよい。また、こっちもこっちでコスプレには妥協せず、雫たんのコスプレ時には太ももに正の字を書いてくるほどの徹底ぶり。作中ではいろいろコスプレしてたけど、やっぱ雫たんが原点にして頂点だと思う。

これだけでもえっちだけどこれを書いてきたという事実こそがえっち度を高めてると思わないか?

で、最初は喜多川さんにどぎまぎする五条くんという構図で進むのかと思っていたら、まさかの喜多川さんが五条くんに恋をするという最高の展開になった。タイトルは嘘じゃなかったね。しかも、恋に落ちる展開がガチで天才なんだよな。「心から思ったときじゃないと”きれい”という言葉は出ない」という五条くんの発言が布石となり、初コスイベント後の電車でウトウトしている五条くんの「喜多川さん…とてもきれいでした」という発言とそれに照れる喜多川さん。いや~最高。五条くんの過去の発言を喜多川さんが覚えてるというのもいいし、ウトウトしている=無意識で本心を言っておりなおかつ言った本人は気付いてないというのもいいし、喜多川さんがこれをきっかけに五条くんを意識するようになるというのもいい。すべてが完璧なんだよな。そうだよ、こういうのが見たかったんだよ。

この顔すこ。

こんなん絶対惚れるじゃん。キャラパだけじゃなくてこういうエピソードでも勝負できるラブコメはほんま強い。ぼくはこのシーンでこのアニメが神アニメであることを確信した。

 二人がいい感じになってきたところで新しいヒロインが登場すると分かったときには「なんでそういう余計なことするの?この二人だけでいいじゃん!」と思っていたが、実際に登場したら手のひらがドリルになってしまった。オタクは手にドリルを装備しがち。というかジュジュ様(CV:種﨑敦美)のパワーが高すぎるんだよな。邂逅シーンから破壊力がヤバすぎた。

えちち。この直後のツルツルの回想は声出して笑った。あれは反則でしょ。

キャラとしての単体性能も高いし、コスプレの先輩として頼りになるところもいい。そして何より声がいい。喜多川さんとは違うベクトルの可愛さなのでちゃんと住みわけができてるうえに二人の恋路を邪魔するわけでもないので、1:1ラブコメのサブヒロインとして完璧なんだよな。あと、えっちポイントも喜多川さんでは楽しめない部分を補完してていい感じ。サザンガルド並みの相性補完のよさ。

ジュジュ様のぱんつ。この作品はこういうちょっとしたえっちポイントの稼ぎ方がうまいよね。

妹の心寿ちゃん(CV:羊宮妃那)のエピソードも含めて、ちゃんとサブヒロインも可愛いのは偉いよな。メインヒロインのパワーが高いなら、それ以上のキャラパをぶつけようというその心意気、感服です。

 ラブコメとしての描写もキャラ性能も文句のつけようがないが、そのうえギャグも面白いしえっちポイントも兼ね備えているから本当に隙が無い。ギャグシーンもキャラクターの個性であったりエピソードに沿ったものが多いので余計に面白い。五条くんがじいちゃんにエロゲやってるところを見られたりとか、それこぞジュジュ様のツルツルとか。あと、劇中劇の”フラワープリンセス烈!”の人物相関図とか女児アニメとは思えないドロドロっぷりで笑ってしまった。

ツッコミどころしかない。洗脳はいかんでしょ。

えっち描写も非常に充実していた。まあ、コスプレが題材なんだからえっちポイントとは切っても切れないわけだが、なんというか下品さが無い良質なえっちさだった。なんというかこう、ドキドキさせてくるんだよな。作画のよさも相まって一つの芸術作品になってたまである。ビーナス像的な。

 ラブコメとして完璧な作品と言っても過言ではないレベルで高品質な作品だった。月がきれいJust Because!ハイスコアガール死神坊ちゃんと黒メイドに次ぐ”ぼくが認めたラブコメアニメ”の仲間入りを果たしたね。ぜひとも2期をやって欲しい。頼むよ~。

 

A+

王様ランキング(2クール目)

 前クールの続き。ボッジ様(CV:日向未南)がデスパー(CV:櫻井孝宏)の元で修行してどちゃくそ強くなり、いよいよ敵と戦っていくというところ。戦闘能力が上がったのはもちろんだが、精神的にも成長しておりどちゃくそ頼もしかった。ボッジ様ならなんとかしてくれるはずだと思いながら最後まで見ていたし、そういう意味では王の風格がうまく出てたんじゃなかろうか。あと、カゲ(CV:村瀬歩)もめっちゃ成長したよな。ちゃんとお互いの存在がお互いにとっていい影響を与えているのがわかるのがいいね。だからこそ最終話のラストとかガチ泣きしてしまったわけだし。

 前クールでも書いたが、この作品は初見では登場人物の腹の内を把握できないようになっている。敵だと思ってたやつが味方だったり、もちろんその逆もある。この複雑な人間関係がこのアニメの一番の魅力だと思う。一回やらかしたドーマス(CV:江口拓也)もちゃんとその後の葛藤が描くことで視聴者のヘイトが集まらないようになってるし、キャラクターの動かし方が完璧なんだよな。2クール目だと四天王が揃い踏みしたときは激アツだった。四天王という肩書のあるキャラがちゃんと強い作品は名作の法則。まあ、今回は敵が強すぎたんだけど。ちなみに、ぼくが王様ランキングで一番好きなキャラはヒリング(CV:佐藤利奈)です。ぐう聖すぎるんだよな。理想の母親ランキング堂々の第一位と言っても過言ではない。ヒリング関係のエピソードはこの作品のキャラクターの描き方を最もよく表してるんじゃなかろうか。

 2クール目ではミランジョ(CV:坂本真綾)の描写に力を入れていた。1クール目までだと何が目的なのか分からない正体不明の不気味な存在であったが、精神世界(?)でのダイダ(CV:梶裕貴)との交流や過去回想によって、ミランジョの人となりが明らかになっていった。ただ、やってることがやってることだから理解はできるけど同情できるかというとうーん。結局のところはミランジョの自業自得なんだよな。ボッジの母親も殺されてるわけだし。最終的にはダイダに許されたうえに結婚までするというまさかの展開を迎えて本当にそれでいいのか?と思ってしまった。ヒリングは微妙そうな顔してたけど、ぼくも同じ顔してたと思う。このへんのエピソードは微妙だったが、本人たちがそれでいいならいいのかなあ。

 ストーリーやキャラ描写はもちろんだが、そしてなにより戦闘作画の迫力がハンパない。鬼滅とかとは方向性の違う迫力がある。この作品はなんというかTheファンタジーみたいな絵柄をしているが、それを崩さずにそれでいて躍動感のある戦闘を繰り広げてくれるんだからすごい。人間関係を描いてる部分では泣かせにくるし、戦闘パートでは手に汗握る戦いを見せてくれるし、とにかく体中の水を奪っていくアニメだった。

 最後はボッジとカゲが旅に出たところで終わって続きが気になる一方、蛇足にならないようここで止めるのもありなのかもしれないと思ったりもする。原作もアニメ化した部分でほぼストック使っちゃったらしいし。それだけ、2クールの完成度が高かったということで。

 

明日ちゃんのセーラー服

 これなんて言うジャンルなんだろう?青春もの?学園が舞台となるとだいたいラブコメかスポーツ(部活)か日常のどれかになるのが普通だがこの作品はどれにも当てはまらない。女子校が舞台で可愛い女の子がいっぱい出てくるが別にブヒらせにいこうとしているわけでもないし。どっちかっていうとリアル路線だよね。キラキラした青春が描かれていてとても眩しい。ぼくは来世は美少女に生まれて可愛い女の子たちに囲まれて過ごしたいと思っているが、まさにこういう空間に”女の子として”参加したいんだよな。そのためにも現世で得を積んでおかないとなあ。

 タイトルは主人公の明日小路(CV:村上まなつ)が学園でただ一人旧制服であるセーラー服(現制服はブレザー)を着ていることからきてる。母親の手作りであり、あれだけ着るのを楽しみにしてたのにいざ入学式へ行くとみんなブレザーを着ていて明らかに浮いているのを見たときは共感性羞恥が発動して見てるこっちがしんどかったが、小路の人柄と周りの反応のおかげで事なきを得た。新入社員研修で服装自由と書いてあるのを見て「スーツって指定しといてくれよ…」と頭を悩ませた自分が恥ずかしくなる。でも、服装自由は困るからやめてほしい。

 この作品の基本的な流れは小路がクラスメートを一人一人攻略していくというもの。やってることはエロゲの主人公なんよ。クラスメートは小路を除いて15人いるが、そのうち11人を本編12話分で攻略してしまうという魔性の女。まあでも自分が小路のクラスメートだったら心を許してしまうのもわかる気がする。ひたすらに明るい子なのでみんな心の扉をいとも簡単に開いてしまうんだよな。そんでもって、クラスメートも個性豊かでみんな可愛い。メインヒロインは木崎さん(CV:雨宮天)なので木崎さん周りのエピソードが占める割合が多いが、攻略対象になったクラスメートたちには当番回がちゃんと用意されており、それぞれのキャラクターの個性が丁寧に描写されていたとともに、その個性が小路とどう共鳴するのかというのも見ていて楽しかった。一番のお気に入り回は谷川さん(CV:関根明良)の回。テストで学年1位のクラス委員という真面目キャラ(世間一般の委員長タイプではなく穏やかな雰囲気)だったのが、小路の「脚が綺麗だね」という発言をきっかけに小路にえっちな自撮りを送ってしまうというとんでも行為にまで発展してて草生えた。真面目な子に新たな性癖を植え付けるとかほんま罪な女やで。

これを学年1位の子がやってるってのがいいよな。えっちポイントは見たままの得点だけじゃなくてシチュエーションやそれに至った経緯による加点も重要なんよ。

その後、谷川さんは写真の才能が開花するわけだが、小路との交流でクラスメートたちがいい方向に進んでいくのを見るとこっちまで楽しくなってくる。小路を中心にクラスが一つにまとまっていくのがいいよね。

 そんでもってこの作品の何がすごいかというと作画と劇伴が作品の雰囲気に非常にマッチしているという点。まず、作画がどちゃくそ綺麗。最初から最後まで綺麗で目を離せなかった。そして、細かいところにフェチポイントが詰まってるんだよな。ぼくは1話のこのシーンで”これはすごい作品だ”と確信した。

わかります?ほんの一瞬のシーンではあるが、なんかこう言語化できないよさがある。「わかってんじゃん」みたいな。谷川さんの写真みたいなえっちさにフォーカスを当てたフェチポイントからこういう非えっちなフェチポイントまで幅広くカバーしてるのがすごい。劇伴のほうも作品の雰囲気にマッチしていて、制作側のこだわりを感じた。あと、世界でぼくしか注目してないポイントだと思うが時間割にもこだわりを感じた。

この月曜5限に注目してもらいたい。中学1年生の音楽、美術、総合の時間数は年間それぞれ45、45、50となっており、1年は35週間なのでどこかのコマで音楽、美術、総合が時間を分け合うことになる。それがちゃんと表現されているのがかなりポイント高い。ちなみに小路のクラスの時間割は下の通り。

中学1年生の時間割としては100点に近いのではなかろうか。学級活動の時間があれば満点だった(水曜6限の社会を学活にするのがよさげか?)

 クラスメートとの交流ももちろんだが、小路と家族の交流も外せないんだよな。母親の手作りのセーラー服を着て通っているところからもわかる通り家族仲も良好。というか理想の家族って感じがするよな。妹の花緒(CV:久野美咲)もいいキャラしてる。なんというか”脚色されていない妹”なんだよな。リアルな妹感がすごい。お姉ちゃんの真似をしたいっていうのが各所で描かれていたり、セリフが無いシーンでも幼い感じの行動をしていたりと自然体な感じが描かれていてめっちゃ可愛かった。そこに日本一のロリ声優である久野ちゃんの演技が加わって一つの芸術作品になっていたと言っても過言ではない。

小動物的な可愛さがある。姉妹だからっていうのもあるけど、やっぱ妹には親愛の感情を姉(兄)に向けててほしいよね。

 すごくキラキラしており、見てるだけで心が洗われる作品だった。ぼくにもこんな青春時代があったらなあと思わずにはいられない。あまりに気に入りすぎて原作を買ってしまったんだよな。あと、声優のチョイスがぼくにぶっ刺さりだったので、キャスティングした人には国民栄誉賞を贈りたい。そしてぜひとも2期をやってくれ。ぼくは戸鹿野さん(CV:白石晴香)が気になります!

こういう集合絵すこ。クラスメイトみんな可愛い。

 

時光代理人 -LINE CLICK-

 中華アニメ。これまでの中華アニメといえばクソつまんないホモアニメという印象があまりにも強く、この作品もメインが男二人ということで「どうせクソつまんないホモアニメなんやろなぁ」と当初は期待していなかったが、1話を見てその浅はかな認識を改めねばならないことがわかった。それくらい衝撃的な1話だったとともに、中華アニメはホモアニメだけじゃないということを心にとめておこうと固く誓った。でも、これは先人たちが悪いと思うんだよな。

 主人公のトキ(CV:豊永利行)は「写真の撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入りその中で行動することができる能力」を、相棒のヒカル(CV:櫻井孝宏)は「その写真の撮影後12時間内の出来事を把握できる能力」を持っており、写真を介して過去の出来事に干渉しすることが可能。依頼人から持ち込まれた写真を使って人探しや偵察といった探偵業から依頼者が抱えている後悔を払拭したりしている。ただ、過去を大きく変えると現実にも大きな影響を与えたり、同じ写真の中には1回しか入れないといった制約があったりするため、写真の世界に入ってるときは見てるこっちもハラハラしていた。特に、1話でのトキの行動によって写真の撮影者が死んでしまったのを見たときは背筋がゾクっとした。しかもトキはこのことを知らないため以降も感情で動くことが多く、常に緊張しながら見てた。この緊張感がこの作品が面白かった要員の一つだったのかなと思う。

 そして、この作品は見てるこっちの心をぐちゃぐちゃにしてくるんだよな。ハッピーエンドで終わらない回も多く、心に穴が開いたまま終わることもしばしば。なかでも3~5話の依頼人が高校時代に部活の仲間や想いを寄せる人や母親に伝えそびれたことを代わりに伝えに行くという依頼は強く印象に残った。トキの暴走はありつつも幸せそうな日常風景を見て”依頼者は何を伝えたかったのか(伝えるシーンは音声がなく視聴者にはわからないようになっていた)”、”そもそも過去に干渉しすぎてるけど大丈夫なのか”と思っていたが、この後大地震が起こると分かってすべてを察した。地震が起こることを知ったトキは皆を救おうとするが当然叶わず、母親が息絶える瞬間を目の当たりにしてから現実へと戻ってくる。幸せそうな日常からの大惨事を見せられてトキだけでなく視聴者もショックを受けてるところに、回想で依頼人の伝えたかったことが依頼人の声で再生されて涙腺が決壊した。1クールに1本はこういう救われないエピソード(一応依頼人的には救われてるのかもしれないけど)が欲しいよね。こういうエピソードからしか摂取できない栄養がある。後半ではトキの行動によって身内が事件に巻き込まれる結果となった。やっと反省してくれたと安心するとともに、その後のトキの解決策がカッコよくてもし自分が女だったら惚れてしまうところだった。エピソード自体もかなり面白いけど、ちゃんと主人公の精神的な成長が描かれているのもポイント高い。

 あと、ちゃんとヒロインを用意してくれてるのが偉すぎるんだよな。しかも可愛いし。ヒロインのリン(CV:古賀葵)はトキの幼なじみであり依頼窓口として二人をサポートするという役回りで本筋の話には終盤まであまり絡んでこなかったが、いるのといないのとでは大きな違い。可愛い女の子がいるだけで視聴するモチベが段違いなんだよね。

 最後は非常に気になる終わり方だったが、ちゃんと2期も日本語版放送してくれるんだよな?ぼくにとっての中華アニメのイメージアップのためにもな。

 

A

スローループ

 1年ぶりのきらら枠。最近はジェネリックきららも増えてきてるので狭義のきらら枠が存在しなくても気付かないことが多い気がする。最近はゆるキャン△みたいなブヒ性能特化というよりはおっさんの心を掴みにいく作品もふえてきているが、歳をとると甘いものがきつくなるようにブヒ性能に特化した中身のない日常ものが重たいと感じるようになってしまったぼくにとってはありがたい流れ。それでいて、ブヒ性能も失われていないんだから最高じゃん。

 今作の題材は釣り。しかもフライフィッシング縛りという一部のマニアだけが喜びそうなチョイス*1。ぼくはこのアニメを見るまで存在すら知らなかった。マイナーである自覚はあるようで、劇中では準備から釣り方まで丁寧に説明されていた。実際に自分がやるかはおいておいて、自分の知らなかったものについて丁寧に説明されて、しかもキャラクターたちが楽しんでるのを見ると見てるこっちまでワクワクしてしまうんだよな。カバディとか。天下のゆるキャンもそんな感じ。そんでもって、釣った魚で作った料理もどちゃくそうまそうなんだよな。飯の作画がいいアニメは名作って古事記にも書いてあるくらいなので。天下のゆるキャンもそんな感じ。とにかく、女子高生×おっさんの趣味の組み合わせは今後の日常アニメの中核をなしていくジャンルになる予感がしてる。

 フライフィッシングの描写も丁寧だが、ブヒ性能がおろそかになっていないところがこれ以上ないほどに素晴らしい。メインキャラのひより(CV:久住琳)と小春(CV:日岡なつみ)は親同士が再婚した義理の姉妹。この設定が既に強いうえに休日に一緒に釣りに出かける口実になるという便利さも併せ持ってるのも偉い。時にはギクシャクしたり嫉妬したりしながらも仲を深めていくのを見るのも今作の醍醐味の一つ。そしてなにより、ひよりの幼なじみの恋ちゃん(CV:嶺内ともみ)のパワーが高すぎる。一見ダウナー系に見えるが、実際は面倒見いいし、釣りに出かける二人についてきてくれるノリのよさもあってとてもよい。あと、ビジュアルが神。

劇中でいろんな髪型を披露してくれるので毎週楽しみだった。小春も結構いろんな髪型してたし、頻繁に髪型を変えてくれるアニメは神アニメなんだよな。

話を戻すと、基本は初心者の小春にひよりや恋ちゃんが教えるという構図になるため、視聴者も小春と一緒にレクチャーを受けることができるというわけ。で、小春はべらぼうに料理が上手いので幾度となく飯テロをされてしまった。魚をさばける女の子、推せる。

 ブヒ性能は残しつつ中身もある日常アニメが令和のスタンダードになってくれればいいなと思うし、この作品はそんな流れを作るのにふさわしい作品だったと思う。個人的にはきらら枠のなかでもかなり上位にランクインすると思ってる。

 

A-

鬼滅の刃 遊郭編

 もはや国民的アニメへと成り上がった話題作。未だにこの作品が一般の人たちでも流行ったことが信じられないのはぼくだけ?当然のように血が流れるアニメなのにキッズの間でも流行ってるのはビックリしたね。ぼくはというと1期の頃は”作画はバチクソいいけど話は冗長だなあ”と思ってたので面白いけどトップクラスではないみたいな評価をしてた覚えがある。それもあって大ブームが起きたときに驚いたんだけど。もしかしてぼくってアニメを見るセンスが無かったりする?やっぱ何が流行るか分からないからアニメは全部見るに限るんだよな。2期になって地上波に進出したということもあり、規制が改変が入ったりするんじゃないかと危惧された時期もあったが、特にそういうこともなく原作に忠実に作ってたということでフジテレビのことを見直した。約ネバ2期みたいな悲劇を繰り返すんじゃないかと心配したゾ…。とはいえキッズ人気もあるアニメで遊郭の話なんかすると親御さんたちがびっくりしちゃいそうだけど大丈夫だったのか?まあ、風呂を覗いたり臀部を露出するアニメが国民的アニメになれるんだから別にいいのか。最近はそういうシーン減ってるらしいけど。

 原作的にもかなり盛り上がるパートと聞いていたが、ぼく個人としても1期と比べてかなり面白かった。1期の頃に感じてた冗長感もそんなに無かったし。しいて言えば序盤の話は炭治郎(CV:花江夏樹)以外の2人がいなければもっとスムーズに話が進んでそうとは思ったがそれはまあ仕方ないもんな。あと、1期の頃と比べてキャラの魅力が格段に上がった気がした。皆カッコいいんだよな。一番印象が変わったのが伊之助(CV:松岡禎丞)。1期の頃はパワー系ガイジという印象だったが、遊郭編ではガチでかっこよかった。3人組の中で一番好きまである。あまりにカッコよかったので知人の誕生日プレゼントとして伊之助の日輪刀×2を贈ってしまった。そして、遊郭編のキーパーソンである宇髄さん(CV:小西克幸)もどちゃくそカッコよかった。煉獄さんもそうだけど頼りになる兄貴分みたいなキャラすこなんだよな。あと、この作品は平気でこういうキャラもボコボコにするから「これ勝ち筋なくない?」みたいな状況が頻発する。今回の上限の鬼との戦闘も10話まで勝ち筋見いだせなかった。起き上がりこぼし戦闘*2はよく目にするが、最終局面まで主人公陣営がボコられてる作品はあまりない気がする。ちょっとでも逆転の目が見えたかと思うと鬼側はすぐにその上をいくし。最後まで目を離せないという点ではこういう戦闘の流れが一番好きかもしれない。ところで、11話で今回の敵である上限の陸の鬼の兄妹の過去回想が入って最後の最後で鬼側に感情移入してしまったのはぼくだけか?敵側にもちゃんとしたバックグラウンドがある作品は名作ってそれ一番言われてるから。

 鬼滅の刃といえば人知を超えた作画が魅力だと思うが、今回も遺憾なく発揮されていた。あれを人間が描いてるとは信じられねえよ。枚数が多いのはもちろんだけど構図とかもめっちゃ迫力出てた。見とれるというより感心してしまうというか。モブサイコ見てた時も思ったんですけど、戦闘シーンは構図が命だと思うんだよな。話は変わるが、鬼滅の刃で初めて深夜アニメを見たっていう人は可哀想だと思うんだよな。この作画をスタンダードだと思ってしまうとこの世の深夜アニメの9割以上を楽しめなくなってしまうんじゃないかと。

 最終話のあとに続編のテレビアニメ化も発表されたということで、今後にも期待していきたい。次はおっぱいが大きい子のエピソードっぽいけどそういうシーンを期待しちゃってもいいんですか?今度こそ親御さんがびっくりしちゃいそうというかフェミニストが大暴れしそうな感じがするが、そういう声に負けずに原作に忠実なアニメ化をしてくれることを願ってる。

 ところで、宇髄さんには3人の嫁さんがいるがみんな可愛くていい清涼剤になっていた。CVも石上静香東山奈央、種﨑敦美とパワーの高い並び。特に東山奈央が声を当ててたキャラが可愛かった。やっぱ東山奈央の声は国の重要無形文化財に登録されるべきなんだよな。

嫁に囲まれて寝る宇随さん。

 

進撃の巨人 The Final Season Part2

 The Final Season(Final Seasonとは言ってない)。普通に2クールくらいやって完結まで持っていくのかと思ったら普通に終わらなかったし、まだ普通に続くらしい。間が空くと毎回やってたこと忘れちゃうから困っちゃうんだよな。

 揮発性メモリ内臓の人間なのでこれまでの話をうろ覚えで見ている節はあるが、それにしても毎話毎話衝撃の展開って感じだった。というか、エレン(CV:梶裕貴)が完全に悪役になってるうえにミカサ(CV:石川由依)一行とライナー(CV:細谷佳正)一行が共闘するとかいう思ってもみない展開になってしまった。敵対していた集団が共闘するのはアツい展開だけど、共通の敵(ミカサたち的には敵ではないけど)が作品の主人公(だったはずのキャラ)なのは皮肉な話だよな。ちなみに、雰囲気で見てるので細かい設定まではついていけてない。それでも雰囲気と戦闘の迫力だけで面白いんだからすげーよ。

 ところで、この作品のゴールはどこなんだ?今のところエレンが完全に悪役の描かれ方してるけど。どういう着地の仕方するか気になるなあ。あと、ミカサたちと共闘することになって気まずそうなライナーで笑ってしまった。この作品で一番胃を痛めてるキャラだと思うよ、ライナーは。

 

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

 交番が舞台の…これは何て言うんだ?日常アニメ?交番で働く女性警察官の日常を描いてるんだから日常アニメと呼んで差し支えないのか?ギャグ寄りな回も多い一方で、まるで刑事ドラマかのようなシリアスも楽しむことができるという一粒で二度おいしい贅沢な仕上がり。警察の仕事の大変さをギャグで緩和しながら描きつつも、真面目な回はとことん真面目に作ることで警察の活躍も見ることができるという構成は職業アニメとしては理想的な構成かもしれない。まあ、これ見て警察になろうとは思わないけど。

 新人巡査の川合(CV:若山詩音)と教育係の藤部長(CV:石川由依)の二人がこの作品のメインキャラ。(性格以外)完璧超人で頼りになる上司とポンコツかますものの時折活躍を見せる部下という組み合わせは様式美というか見ていて安心する。声優のチョイスも完璧なんだよな。若山詩音の新しい使い方を垣間見てしまった。また、シリアス回は検視や自殺未遂現場、性犯罪といったわりとショッキングな内容も多く、新人の川合に感情移入しながら見ると、結構心をぐちゃぐちゃにされる。川合が人間味あふれるキャラなのが効いてる感じがする。

川合のいかにも新人って感じすこ。

源部長(CV:鈴木崚汰)と山田(CV:土屋神葉)の刑事課ペアとの絡みも面白かった。一応、男女の絡みなのにラブコメ的要素が一切発生しないの草なんだよな。あと、いざというときどちゃくそ頼りになる先輩キャラがすこなので、源部長がめっちゃすこ。人たらしで”取り調べの天才”と呼ばれているという設定がいいよね。見た目もそんな感じだし。

 あと、この作品キャラデザがいいんだよな。いわゆる萌え系の絵柄じゃないけど川合も藤部長もかわいいんだよな。藤部長はともかく川合はコミカルな可愛さのほうが強いけど。作画も悪くなかったし、全体的にクオリティが高い作品だったと思った。

警察のポスターに使ってもフェミニストにも怒られなさそうだよな。

 

プリンセスコネクト! Re:Dive Season2

 ぼくが唯一やっているソシャゲのアニメ。2020年2月頃からやってるのでかれこれ2年以上続けてる。楽しいから続けているというよりは日常生活の一部に組み込まれてるという感じなので、飯を食ったり風呂入ったりアニメ消化したりするのと同じカテゴリーに入ってる気がする。毎日続けてることといえばptcgoの11勝もあるが、あっちは1時間くらいかかるのに対してプリコネは5分もあれば終わるという手軽さがいいのかもしれない。ぼくはちゃんとプリコネを楽しんでるのか?ちなみにptcgoのほうは楽しんでない。義務モンカードゲームなので。

 2期が決定したときからなか〇し部の登場を楽しみにしていたが、3話にして念願が叶った。アプリ版では美食殿と直接の関りが未だにないため、アニメに登場するか不安視していたわけだが、普通に登場して普通に交流してて草だった。なか〇し部といえばアプリ版屈指のギャグ担当なわけだが、なか〇し部回は世界観の根幹に触れるというわりとシリアス回だった。世界観に触れるためにはユニ(CV:小原好美)の存在は必要だけど、なか〇し部回をそれに消化しちゃったのはもったいなかった気もする。ギャグに振り切ったなか〇し部回見たかったゾ…。まあ、ユニが主人公ばりの活躍を見せてたのでそこは満足なんだけど。原作のセリフもわんさか入っててユニに関して言えば、どちゃくそ優遇されてた。助かる。

なか〇し部。左からチエル(CV:佐倉綾音)、ユニ、クロエ(CV:種﨑敦美)。キャラパも高いが声優のパワーもハンパない。原作ゲームでも1、2を争うレベルで人気のギルドなだけに初見の人でも楽しめるエピソードにして欲しかった感は否めない。

カルミナや自警団、ルーセント学院といった1期に登場しなかったギルドの個別回も要旨されており、どれも面白かった。キャラクターの新たな一面が知れるっていうのもアニメのいいところ。個人的にはチカ(CV:福原綾香)、カスミ(CV:水瀬いのり)、ミサキ(CV:久野美咲)の評価が上がった。特にカスミとキーリのエピソードはあら^~ポイントが高くてはわわわって感じ。キーリの正体は知ってたけど、それでもあの展開は精神的ダメージがでけえよ。

あら^~。

個別回は基本的に満足だったけどヴァイスフリューゲルのエピソードはいらなかったと思う。あれだけクソほどおもんなかった。

 そんでもって、2期の見どころは何といってもペコキャル。1期と比べてどちゃくそ距離が縮まっててあら^~ポイントがオーバーフローしてた。

桃源郷

とはいえ、キャル(CV:立花理香)はペコリーヌ(CV:M・A・O)を姫の座から追いやったカイザーインサイト(CV:蒼井翔太)に仕える身であり、キャルは2人の間の板挟みになってることに悩むわけよ。これがいいんだよな。ペコとキャルの距離が縮まれば縮まるほどこの設定がいきてくるってわけ。終盤ではペコとキャルの直接対決も繰り広げられたが、これまでの思い出があるからこそ戦闘が引き立つんだよな。2人の絆を試す戦い、いいですね~。

 1期の頃はゲームをやってなくても楽しめる内容だったと思うが、なか〇し部回からもわかる通り、2期は世界観に関わる話が多く、原作ゲームをやってないと理解できなさそうだなと思いながら見てた。ぼくはソシャゲのアニメ化は日常に重きを置くことでまずはキャラに興味を持ってもらうべきだと思ってるので、ソシャゲアニメとして見るとどうなんかなって感じ。プリコネのアニメ化として見れば100点満点なんだけどね。あと、もし3期があるならなか〇し部のギャグ回を作ってください、お願いします。もちろん王雀孫の脚本で。

 

B+

からかい上手の高木さん3

 3期にもなると流石にマンネリ化してくるかなとも思っていたが、西片(CV:梶裕貴)と高木さん(CV:高橋李依)の仲も少しずつ深まってきており、パワーの高いシーンが増えてきた。これで付き合ってないとか流石に無理だと思うんだよな。まあ、最終的には結婚するんだけどさ。

 3期で一番印象に残った回は間違いなく文化祭の演劇。高木さんがお姫様役に選ばれたものの、王子様役は木村(CV:落合福嗣)に決定し、本番ではその熱演っぷりに西片の脳が破壊されかけてた。そんななか木村が腹を壊したことで西片が代打出演(王子役は豚の被り物してるからバレないということで)することになったが、転びそうになった高木さんを助けた際に被り物が外れてしまう。このときの高木さんの笑顔よ。めっちゃ嬉しそうでこっちまで嬉しくなってしまった。そこからの西片のアドリブもカッコよかった。劇として大成功を収めたのはもちろんだけど、西片のアドリブに対しての高木さんの公私混同の返しも非常によかった。このとき興奮のあまり床ドンしすぎて地球の裏側までヒビが入ってしまったんだよな。この回が見れただけでも3期を制作した価値があると思う。

高木さん「あなたは私の王子様です!」

その後もクリスマスデートやバレンタインの話などイチャイチャエピソードが続いたが、これで付き合ってないのは流石に無理があるぞ(2度目)。西片が「もしかして高木さんは俺のことを…」となってるシーンも増えてきたが、視聴者側は「その通りなんだよ~」と地団駄を踏むことしかできないのがもどかしい。なんか作品の趣旨変わってないか?

 西片×高木ペアもいいけど、個人的には浜口(CV:内山昂輝)×北条(CV:悠木碧)ペアも捨てがたい。浜口のヘタレっぷりと北条さんの満更でもなさそうな様子に青春を感じる。西片と高木さんからは摂取できない栄養素を補完しくれてるね。

この作品で一番可愛い子は北条さんだと思うんよ。

 高木さんのアニメの醍醐味といえば高木さんによる往年のラブソングのカバーも忘れてはいけないが、今回もいろいろカバーしてくれた。Over Drive以外は聞いたことある曲だったけど、1期や2期ほどのインパクトはなくなってきた感じがする。ぼくの好みの問題だけど。あと、文化祭の回で3バカが歌ってた気まぐれロマンティックの音源を配信してくれ。

 

薔薇王の葬列

 シェイクスピアの史劇をもとにした作品。史実にもある薔薇戦争を描いているらしいが、世界史の知識が皆無なので薔薇戦争がどんなものかは知らない。もとになったシェイクスピアの作品か薔薇戦争に対する知識があった方が面白いのかもしれないが、知識が皆無でも余裕で楽しめた。モノローグが多く、登場人物たちの思惑がわかりやすいのがいいのかもしれない。

 白薔薇のヨーク家と赤薔薇のランカスター家の間の争いが薔薇戦争であり、主人公はヨーク家の三男のリチャード(CV:斎賀みつき)。両性具有であるという結構デカい秘密をかかえており、外目からはわからないが(隠してるからだろうけど)ちゃんとおっぱいもあるという同人誌なら確実にレイプされてるような設定だが、本編中でそういう目にはあってない。本人からしてみたら足枷な設定だろうけど、女装してピンチを切り抜けたりもしてる。便利やね。劇中ではランカスター家当主のヘンリー(CV:緑川光)といろんな場所で再会しては友達以上恋人未満のような関係になっていった。これ、リチャード側はメスの部分が出てしまったと捉えられなくもないけど、ヘンリー側は「やっぱりホモじゃないか(歓喜)」っていうことだよな?二人がいる空間にはどこか神秘的なものを感じていたが、1クール目の終盤にリチャードがヘンリーを殺してしまって驚いた。キービジュアル見てたらヘンリーは重要キャラっぽそうだったのに1クール目で退場してしまって結構驚いたんだよな。実は死んでなくて記憶を失った状態でリチャードの前にあらわれたりするのかもしれない。

 リチャードが主人公ではあるが、他の登場キャラクターのモノローグもがっつりやってるので、群像劇みたいな感じになってた。それぞれのキャラが何を望んで行動しているかがわかりやすいため非常に見やすかった。何してるかをちゃんと追えるような作りになっているかどうかっていうのはアニメにとって非常に重要な要素。悪者(リチャードの敵)が誰かわかりやすいうえに、ろくな最期を迎えないので勧善懲悪的な爽快感も味わえる。まあ、リチャードが善であるとも言い切れないけど。

 1クール目はランカスター派に勝利したところで終わったがここからどう話が動くのか気になる。リチャードの兄たちが大変なことになっていることもあり、今度は自国内の話に焦点が当たっていくんかな。

 

リーマンズクラブ

 NUMAnimation枠。NUMAnimation枠のスポーツアニメは良作の法則がぼくの中で提唱されているが、例に漏れず良作だった。スポーツアニメが面白いかどうかは試合のシーンで決まると思っていて、プレーを見てこっちまで喜んだり悔しく思ったりできるかで作品への没入感が変わるんだよな。カッコイイ技を決めるのはもちろんカッコいいんだけどそこに至るまでのゲームメイクだったり、キャラクターのモノローグがプレーへの付加価値を高めてくれる。

 主人公たちはバドリーマンということで、日中はサラリーマンとして働き、仕事終わりや休日はバドミントン選手として活動するという今までにないタイプのスポーツアニメ。バドミントンの描写はもちろん、サラリーマンとしての描写にも力が入っていて一粒で二度おいしいアニメになっていた。サラリーマンパートもとってつけたような業務の様子を見せるわけじゃなくしっかり作り込まれており、キャラクターの精神的な成長を垣間見ることもできてバドミントンアニメとしても重要なシーンになってたんじゃないかと思う。でも、ネギジンジャーは売れないと思うんよ。

 主人公の白鳥(CV:榎木淳弥)とペアを組む宮澄(CV:三木眞一郎)は会社の上司と部下の関係であり年の差とお互いの性格もあって最初こそギスギスしていたものの、打ち解けた後はお似合いのペアになっていた。白鳥の予測能力と宮澄のパワーが合わさって最強に見える。信頼関係が構築されたことで白鳥のトラウマも解消され軌道に乗って来たかと思いきやペア解消の話が出てきてあわわわって感じ。さらに会社のお偉いさんの策略でピンチを迎えるものの白鳥の行動力によって無事解決し、S/Jリーグ勝戦へと向かう。決勝戦はこっちまで緊張しながら見ていたが、勝利することができて画面の前で大喜びしてしまった。最後の試合に勝って終わるべきか負けて終わるべきかというのはそこに至るまでの流れで変わってくるが、この作品の場合間違いなく勝って終わるべきというか絶対に勝ってほしかったので勝って終わることができて本当によかった。目を怪我した時はもう終わりだと思ったゾ…。

 ところで、白鳥たちの同僚である矢田さん(CV:花守ゆみり)がめっちゃ可愛かったんだよな。バドミントン部の試合にも応援しに来てくれるし、会社でも白鳥のことを気にかけてくれてていい上司やんな。あと、花守ゆみりのこういうタイプの声がどちゃくそ好きなんよ。ぼくにも花守ゆみりボイスの女性の同僚がいればなぁ。

矢田さん、結構出番多くて嬉しかった。男ばかりのスポーツアニメでも女性キャラが一人いるだけで華やかになるね。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

 ジョジョ6部。ぼくは5部のアニメしか見てないニワカであるということを念頭に置いておいてもらいたい。5部はニワカのぼくでもワクワクしながら見ていたが、それと比べるとワンランク落ちるかなという感じはした。面白かったんだけどね。あと、5部は過去の話を知らなくても見れたけど、6部は過去キャラ(というか承太郎(CV:小野大輔))が出てきたため、過去作を見てないと面白さが半減するのかもしれない。ジョジョを履修してこなかった人間だから丈太郎のこと名前しか知らないんだよな。

 主人公のジョリーン(CV:ファイルーズあい)は女性主人公ではあり、物語の舞台も女性刑務所であるが当然ブヒ要素などはない。というか女性要素が”おっぱいの中に金を隠す”くらいしかなかった。まあ、ジョジョにブヒ性能を求めるとかカバルドンを特殊アタッカーとして運用するようにお門違いというもんだしな。5部のジョルノは色違いボルケニオンのワザップに騙されたとき以外そんなに苦戦してたイメージが無いのでジョリーンにパワー不足感を感じたんですけどどうですか?パワーが無いとはいえ頭脳プレーによる解決で毎回感心させられるわけだけど。毎話「はえ~」って言いながら見てた気がする。まあ、カエル降らせたりするのはパワープレーだけどあれはジョリーンの仕業ではないしな。あと、ジョジョの世界では人間がまともな死に方しないよな。血が噴き出るくらいなら慣れたけど、干からびたりするのはヒェッてなる。

 5部は3クール使ってたのに今回は1クールなのかと思ってたらちゃんと続編があるらしい。そりゃそうか。問題何も解決してないし、そろそろ何かしら話が大きく動いて欲しい。刑務所が舞台だとどうしても行動が慎重になっちゃうからなかなか話が動かないもんね。あと、素数を数えて落ち着くやつってジョジョ6部が元ネタだったんやな。知らなかった。

 

ワッチャプリマジ(2クール目)

 あまねのプリマジ参戦~5人によるエキシビションマッチまで。ついにあまね様(CV:庄司宇芽香)が本格参戦したと同時にあまね様のパートナーであるぱたの(CV:小原好美)も登場した。小原好美ちゃんのラジオでぱたの役で出ることは知っていたものの、一生出てこなくてずっと待ちわびてた。今までに聞いたことのないタイプの小原好美ちゃんの演技だったので、出ること知らなかったら気付かなかった説ある。ところで、ぱたのって男の子?女の子?流石に女の子か。

 2クール目のメインはエキシビションマッチに向けての合宿。というか(現実の期間で)3ヶ月間ずっと合宿してた。あざとさを売りにしてるみるき(CV:相良茉優)が一番生活量があることが発覚したのが一番面白かったかもしれない。みるきママじゃん。八百屋の娘で昔は地味だったという設定も相まってだいぶ見る目が変わった気がする。あと、5人の中で一番背が小さいのにおっぱいが大きい(というか全体的にムチムチしてる)というえっちポイントでも勝負を仕掛けられるのが強い。ぼくは女児アニメを見て何を言ってるんだろうな。

地味だった頃のみるき(一枚目)。この頃のほうが可愛いというのはNGワード。そしておっぱいが大きい(二枚目)。ちなみに中学2年生である。

合宿回を通して評価を上げたキャラとしては他にれもん(CV:鈴木杏奈)がいる。1クール目はテンプレオタクみたいなキャラだったが、2クール目では痛々しさが消えて常識人ポジションに落ち着いた。努力家でもあるので今後の活躍に期待していきたい。大きなお友達的には一番人気はれもんって感じがするけどどうでしょう?逆にひな(CV:内田彩)やあまね様は自分勝手な部分が強調されててうーんって感じ。女児人気は高そうなビジュアルしてるんだけどね。主人公のまつり(CV:廣瀬千夏)はあんま目立ってなかった気がする。なんなら、パートナーのみゃむ(CV:小池理子)のほうが存在感ある。

 合宿のラストでは5人によるプリマジが披露されたが、これがなかなかよかった。個人のライブよりも複数人でのライブのほうが好きなので、今後も定期的に披露されることを期待してる。あと、もう少し狂気があってもいいのよ。

 

ルパン三世 PART6(2クール目)

 ホームズ編が終わり、家庭教師編がスタート。ルパン(CV:栗田貫一)の過去が関わっているということでワクワクしながら見ていたが、本筋の話よりも単発回のエピソードのほうが面白かったような気がしてならない。次元(CV:大塚明夫)、五ェ門(CV:浪川大輔)、不二子(CV:沢城みゆき)の当番回(15、16、20話)はどれも面白かった。特に次元回はどちゃくそカッコよかった。昔の女を陰から守るっていうシチュエーションいいよな。PART417話のような4人のチームワークが見れる回(17話)もあり、自由に話を作れる単発回の方が面白くなるのは自然の摂理なのかもしれない。一応、単発回も本筋の話の伏線になってたけども。

 家庭教師編の最初から登場していたマティア(CV:清水理沙)の正体が殺し屋だと発覚したところが一番のピークだったと思う。可愛い感じの子でいかにも近代ルパン特有のヒロイン枠って感じだったので結構衝撃を受けた。というか、2クール目に出てきた女のゲストキャラの大半が殺し屋だったわけだけど。終盤のトモエ(CV:一柳みる、深見梨加)との直接対決では、ルパンが洗脳されかけるも仲間との思い出のおかげで窮地を脱して無事勝利することができた。なんか雑な展開だったような気がしなくもないけど、まあ雰囲気で楽しめばいいかなということで。あと、マティアを捕まえに来た銭形(CV:山寺宏一)に対してルパンが少し話す時間をくれるように頼み、それを銭形が承諾するシーンが個人的にめっちゃすこだった。ああいうシーン、いいよな。

 1クール目に比べると本筋の話は微妙だった気もするが、単発回は2クール目のほうが面白かったのでどっこいどっこいって感じ。あと、大塚明夫の次元が既に違和感がないんだけど、やっぱベテラン声優ってすごいんやな。

 

天才王子の赤字国家再生術

 現国とやってることが被ってそうで実はそうでもないアニメ。そもそも、近年のファンタジー作品としては珍しく主人公が転生者じゃないんよな。現国は現代の知識を利用して国を建て直すという内容だが、こっちは国を売って隠居生活をしようと目論む主人公のウェイン(CV:斉藤壮馬)がとった行動が想定以上の成果になって引くに引けなくなるというような内容。「またオレ何かやっちゃいました?」系に見えなくもないが、だいたい部下や敵との間の解釈不一致の結果によって引き起こされ、なんなら怠惰な生活を望むウェイン自身の首を絞めるような結果にもなりがちなため、無双系というよりはギャグって感じ。政治を題材にした作品はガバを見つけると内容が頭に入ってこなくなりがちだが、最初からギャグと思って見れば多少のガバが気にならなくなるのもよい。ぼくは現国よりこっちのほうが好き。

 現国と比べるとこっちはキャラパで勝負をしかけてる感じもする。ウェインとニニム(CV:高橋李依)との絡みは見てて楽しかった。幼馴染でお互いの性格を理解し合ってるのがいいよな。ウェインの言動に対して照れたり引いたりせずに「また言ってるよ」みたいな感じでニニムが対応するのがとてもよい。立場的には主従関係だけど、精神的には対等な関係ってのいいよね。ニニム自身も有能だし、ぼくが理想とする主従関係を体現してる感じだった。あと、ニニムの単体性能も高いんだよな。性格もビジュアルもそうだし、横乳がえっち。

一蓮托生って感じの間柄なのがよい。あと横乳のパワーが高い。

正直、ニニムのパワーが高すぎて妹のフラーニャ(CV:千本木彩花)が霞むんだよな。終盤に活躍の機会はあったけどエピソード自体は微妙だったし。あと、ウェインとニニムの学友であり皇女であるロワ(CV:東山奈央)も登場し、3人でのやり取りは見てて楽しかった。ニニムとのヒロイン戦争も面白かった。キャラパの高さはもちろんだけど、セリフ回しも面白い。会話が面白くてヒロインが可愛ければそりゃ楽しめるわな。他の異世界作品たちも見習ってくれたまえ。

ライバル。

 

B

錆喰いビスコ

 ぼくはこの作品を正当に評価できる立場にないということを先に伝えておきたい。というのも、放送時間的にこれの前枠がプリコネだったせいで、プリコネの熱が冷めないまま見てたせいで内容が頭に入ってこない。せめて放送時間が逆だったらなあ。というわけで、正当な評価をできてないと思うけどよろしくお願いします。

 ”錆び風”によって人々が命を落とす世界で、錆び風の原因とされてきたキノコこそが錆びを遅らせることができる。そんなキノコを各地で生やし続けるキノコ守りのビスコ(CV:鈴木崚汰)と医師のミロ(CV:花江夏樹)によるボーイミーツボーイ物語。別にこの作品に限った話ではないけど最近はボーイミーツボーイかガールミーツガールばかりで純正のボーイミーツガールの作品が少なくなってきたように感じる。で、2人の冒険を描くわけだが、まず世界観を理解するのに苦労する。錆喰いビスコとオリエントは今季2大世界観がよくわからないアニメだと思う。最初からそういうもんだと思って深いこと考えずに見ればいいんだけど。

 この作品を見てて一番印象に残ったのはミラの成長。最初はビスコに引っ張られるだけの気弱なヤツという印象だったが、ビスコとともに行動することで精神的に成長していき、最終話付近では見違えるほどカッコよくなった。なにより、ビスコが死んだ後(死んだとは言ってない)の覚醒っぷりよ。もはや別人なんだよな。ビスコの意志を継いで奮闘する様子がどちゃくそカッコよかった。あと、ビスコが死んだ回(死んだとは言ってない)のEDがミロのソロだったのもよかった。ウマ娘2期12話のEDもそうだけどEDの演出で心を揺さぶってくるのすき。で、結局のところはビスコは死んでなかったわけで協力して敵を倒したわけだが、綺麗に問題を解決して終わってくれたので後味はよかったんじゃないかと。

 基本的にはビスコとミラの二人旅みたいな感じだが、要所要所でチロル(CV:富田美憂)という少女に遭遇しており、これがまた可愛いんだよな。パーティメンバーに加わらないかなと期待してたけどまあしゃーなし。思ってたより登場頻度が高かったのはうれしかった。

男2女1で一切恋愛に発展しないみたいなのがファンタジー作品のパーティメンバーとしてちょうどいい感じしません?

 

ヴァニタスの手記(第2クール)

 ホモアニメと見せかけといて分割2クール目になってからは男女のラブコメ要素も出してきた。まあ、ヴァニタス(CV:花江夏樹)とノエ(CV:石川界人)の二人の絡みがメインではあるんだけどやっぱ女の子がいることによってだいぶ見やすくなってる気がする。

 2クール目になってジャンヌ(CV:水瀬いのり)の出番が増えて嬉しかった。感情表現が豊かで表情がコロコロ変わるので見てて楽しいんだよな。ヴァニタスのことを意識してるのがほんま可愛い。このアニメにラブコメ要素をひとつまみ…wしてくれる貴重な存在でもあった。

ドスケベ淫乱ヴァンピール。

後にヴァニタスもジャンヌのことを意識し始めていいゾ~コレって感じ。そうだよ、こういうのを見たかったんだよ。飄々としているヴァニタスと真面目で乙女チックなところがあるジャンヌはいい組み合わせだと思うんよ。

 終盤はノエの幼馴染であるドミニク(CV:茅野愛衣)がミハイル(CV:小松未可子)に利用され、ヴァニタスとノエが同士討ちをする羽目になった。このシーンに限らず全体的に戦闘シーンに力が入っていてなかなかの迫力だったとともに、戦っているキャラの信念も伝わってきて見応えがあった。最終的にドミニクも助かりなんとか丸く収まったところで2クール目も終了。もっとラブコメシーンを見たかったなと思いつつ、ジャンヌに気を取られて本筋の話をあまり覚えていないことにも気づいてしまった。ジャンヌが可愛かったから仕方ない。

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険(6クール目)

 おそらく一番盛り上がるタイミングで1ヶ月放送休止したのは痛いですね…これは痛い。ここ最近はプリキュアの作画リソースを割いたのかめちゃくちゃ戦闘作画に力が入ってたし*3

 ポップ(CV:豊永利行)のアバンのしるしが反応しないという幸先の悪いスタートを迎えたが、冷静に考えれば他のアバンの使徒が超人でポップみたいになるのが普通なのかもしれない。一般人代表みたいな。とはいえ、何とかしないと敵陣に攻め込めないわけでどうするのかと思っていたらポップを庇って瀕死の重傷を負ったメルル(CV:小原好美)の想いによってポップが覚醒した。ついにメルルが想いを打ち明けたのはアツいけど、ポップにはマァム(CV:小松未可子)しか見えていないのがつれえよ。報われない恋。

 敵の本拠地に潜入した後は、ハドラー(CV:関智一)やハドラー親衛騎団の面々との直接対決が始まった。正義VS悪の構図ではあるが、正々堂々とした戦いぶりには思わず手に汗を握ってしまった。カッコイイ悪役いいよなぁ。特にハドラーVSダイ(CV:種﨑敦美)の対決では、「何人も手出し無用」と真っ向から真剣勝負を仕掛けており、戦いぶりと合わせてどちゃくそカッコよかった。悪役としてではなく一人の戦士として尊敬できる男だよな。激闘の末ダイが勝利したもののキルバーン(CV:吉野裕行)によって2人が炎に包まれ…というところで放送休止になってしまった。まあ、これ書いてるときには既に放送再開されてるんだけど。放送再開後最初の回が激アツすぎてどちゃくそ興奮したわけだがそれはまた来季の感想記事で。

 

オリエント

 戦国時代にファンタジーをぶち込んだ感じの世界観。主人公の武蔵(CV:内田雄馬)と幼なじみの小次郎(CV:斉藤壮馬)が幼いころからの夢であった武士団を結成し、鬼を退治していくというストーリー。目的ははっきりしているため何してるか分からなくなることはないが、世界観がわかりづらいというかとっ散らかっている。戦国時代っぽい装いや生活感があるなかでバイクが登場した時は流石に草生えた。しかも、バイクのことを”鉄の馬”なんて呼ぶもんだからもう面白い。これのせいで他のアニメでバイクを見るたびに鉄の馬という単具が脳をよぎるようになってしまった。どう責任を取ってくれるんだ?

 やっていること自体は王道の少年漫画という感じ。武蔵と小次郎の対立からの和解であったり、鬼退治に必須である鬼鉄刀への適性が無いと知った武蔵の挫折からの覚醒といったアツい展開をきっちりとおさえてあった。戦闘も無双するというよりは頭を使って戦力を補うというタイプの戦い方で見ていてワクワクした。一方で先輩武士団たちは余裕で鬼を倒していくのがいいんだよな。レベル差みたいな。ゲームの序盤感がある。

 武蔵と小次郎の二人で結成された武士団だったが、中盤でテコ入れ(ありがたい)のためか女の子が加入する。パーティに女の子が加入するだけで見る側の士気が上がるというものよ。途中加入したつぐみ(CV:高橋李依)は洗脳に近い環境下にいたところを二人に助けられたことで武士団へと加入。戦力としてもムードメーカーとしても役割を持てるが、他の二人が常識を知らないせいで常識人枠としての地位も確立している。ヒロインも主人公と並んで戦える実力を持っていてほしいと思う人間なのでつぐみみたいなキャラは結構すこ。あと、かわいい。

つぐみの武器が一番かっこよくない?表情もコロコロ変わるので見てて楽しい。

 ラストには第2クールの存在が発表された。それはそれでいいんだけど1クール目の最終話で新キャラを出すのはやめてくれ。どうせ出されても2クール目が始まるころには忘れてるんだから。

 

怪人開発部の黒井津さん

 最近流行りの社畜アニメ。これまでは他人事だと思って社畜を見てゲラゲラ笑っていたが、春から当事者になってしまったのでもう二度と社畜アニメを見て笑えなくなるのかと思うと涙が止まらない。黒井津さん(CV:前田佳織里)の場合は成果がなかなか出ないだけであまりブラックという感じはしないけど。上司のメギストス(CV:稲田徹)なんか絵に描いたような理想の上司だしな。

 ヒーローを倒すべく怪人を作る秘密結社アガスティアが舞台ということでいかにもブラック臭がするが、前述の通りむしろホワイトまである。ぼくも悪の秘密結社に転職するかぁ。個性豊かな上司や怪人とのゆるーいエピソードがメインなので社畜アニメアレルギーの人でも見れる安心設計。準レギュラーの怪人たちもとても戦闘用とは思えないくらい愛嬌があって、日常シーンは見てて楽しかった。

 あと、このアニメのメインディッシュはウルフくん(CV:天野聡美)。狼男として開発されていたのに上司の鶴の一声で女体にされてしまった悲しき子。今季はやたらとTSキャラがいるが、ウルフくんの絡み相手は黒井津さんなのでレズとおねショタを同時に摂取できると言っても過言ではないのがポイント高い。時折メス堕ちするのも唆るぜこれは!それもふまえて多分このアニメの見所さん!?はコメディ部分よりもえっちポイントなんだよな。

えちちち。黒井津さんやウルフくんがエッチな目にあってる瞬間が一番面白い。

 ところで、作中には戦闘員のバイトをしている女の子も出てくるのだが、どうやら戦闘服の下が全裸っぽいんだよな。このアニメで一番えっちポイントを感じた部分かもしれない。エロアニメじゃないアニメでフェチ的なえっち要素を見つけるとこれ以上ないほどの幸福感を味わうことができるんだよな。

これえっちすぎない?こういう描写でえっちポイントを感じることができるかどうかで人生の幸福感の度合いが変わってくると思うんよ。

 

プラチナエンド(2クール目)

 1クール目から続いていたメトロポリマン(CV:石川界人)との対決が六階堂さん(CV:森川智之)の決死の行動によって終わった。不殺の誓いを立てていた主人公の明日*4(CV:入野自由)の代わりに六階堂さんが手を汚して死んでいったのはなんか腑に落ちなかったが本人たちがそれでいいのならまあいいんかなあ。明確な悪を倒したことでやることがなくなったかと思いきや、メトロポリマンを裏から操っていた向くん(CV:潘めぐみ)が現れた。絶対ヤバいやつだと思いきや敵対する意思はなく、普通に和解してて拍子抜けしてしまった。病気で寿命が近かったとはいえ六階堂さんが死に損だったようにしか思えないなぁ。あと、2クール目入ってから作画の悪さが目立ってたのが残念だった。そこまで作画を重要視するようなアニメではないけど、明らかに顔の作画がおかしくてめっちゃ気になってしまった。

 2クール目は「世界最高峰の頭脳」の異名を持つ神候補、米田(CV:津田健次郎)との戦いがメイン*5。メトロポリマン戦とは異なり、言葉で説得をしかけることが可能だったため不殺の誓いを立てている明日でも戦うことができた。ただ、こういう論争って合理性を求める敵側の意見のほうが魅力的に映ってしまいがちだと思うけど、今回も米田のほうがまともなこと言ってるように見えてしまった。これはぼくの良心が壊れてるせい?途中向くんが命を落としたが、最終的には中海(CV:山下大輝)が新たな神になることで話がまとまり、戦いに終止符が打たれた。「お前が神になるんかーい」って感じではあったけど本人たちがそれでいいのならまあいいんじゃないかなあ。

 衝撃的だったのはラストのシーン。神候補たちも平和な日常を取り戻して幸せに暮らしていたが、神になった中海が自らに白の矢を打ち込むことで自害したため、地球から人類が消滅し始めた。世界も平和になり明日と咲(CV:M・A・O)のイチャイチャを見た後のこれだったため、開いた口が塞がらなかった。ここまでのバッドエンドは久しぶりに見た気がする。結局何を伝えたい作品だったのかはよくわからなかったけど。

 

現実主義勇者の王国再建記 第二部

 2期。1期の頃は仲間を集めたりいろんな政策を施したりと見栄えするエピソードが多かった一方で2期は冒頭から戦後処理ということもあり、いよいよ会話劇だけになってしまった。会話だけで1話終わるのは別にいいけど、ドラマCDじゃなくてアニメなんだからもう少し画面に動きを付けて欲しい。地図上でアイコン動かしたりとか、キャラクターの名前を出すときは顔も一緒に出してくれたりとか。風花雪月の幕間みたいな感じのが欲しいよね。

 戦後処理の話に入ったことで1期の頃は気にならなかったガバ具合が目立つようになってしまった。それっぽいことしてるなくらいの気分で見てればガバもそこまで気にならないが、会話ばかりになるとほかに目をやる箇所もないのでどうしても気になってしまう。ガチの政治的な話を見たいわけではないけど、少しでもガバが気になると話が頭に入ってこなくなるのは悩ましいところ。まあ、現実世界と異世界じゃ状況が違うから一概にガバとは言えないのかもしれないけど。後半は1期のようなエピソードに戻ったとはいえ前半との温度差もあってあまり楽しめなかった感ある。化けの皮が剥がれただけ?

 中盤でテコ入れするかのように新キャラのジーニャ(CV:小原好美)が登場した。マイペースな天才科学者というキャラクター性と声優も相まってどう見てもユニっち店長なんだよな。今までのヒロインたちを過去にしてしまうレベルの可愛さだったのでついに現国始まったかと思いきや2話程度登場したらそれ以降出番が無くて悲しかった。マジで戦後処理のあとの口直しとして登場させたんじゃないか?天才科学者は物語を進めるうえで便利な存在であることに間違いないためもし3期があれば出番があるかもしれない。でも、1期で仲間にした面々は2期で全然出番なかったしなあ…。

 特に大きな山場を迎えることもなく2期が終わってしまったため物足りないまま終わってしまった。キャラ魅力はある作品なのでもったいない。最終話直前に正妻戦争やってたけど会話ばかりになっちゃうのなら合間にこういう茶番をもっと入れてくれればよかったのに。まあ、本筋の話にヒロインたちが全然登場してなかったのにいきなり正妻戦争始められてもそれはそれで反応に困っちゃうけど。

リーシア(左下)>ロロア(右上)≧ジュナ(右下)>アイーシャ(右上)。キャラパはそこそこなのでせっかくなら個別のえすいばつシーンを見たい。

 

殺し愛

 殺し屋同士のラブコメというありそうで(少なくともぼくはみたことが)なかったジャンル。緊張感を楽しむ感じなのかと思っていたら女側があまりにも無能すぎてなんか思っていたのと違った。もっとカッコいい感じのを期待してたんだけどなあ。

 新人賞金稼ぎのシャトー(CV:大西沙織)と謎多き凄腕の殺し屋のリャンハ(CV:下野紘)の二人によるラブコメ。二人は敵対関係にあるわけではないが殺し屋である以上いろんな人間に狙われるわけで。だいたいシャトーちゃんがヘマをしてリャンハが助けるというのが基本パターン。というよりシャトーちゃんが活躍したシーンを一つも思い出せない。リャンハが捕まったところに突入したときも結局リャンハに助けられちゃったし。守られるヒロインが悪いわけではないけどそれはお姫様とかだからいいのであって、いくら新人とはいえ本当に殺し屋か?ってレベルでポンコツなのはちょっと…。

 リャンハがポンコツシャトーちゃんのことを気にかける理由が気になっていたが、過去にいろいろあったことが終盤に明かされた。リャンハの名前の由来も含めて面白かった。というかこれくらいしかちゃんとした殺し屋っぽいエピソードがなかった気がする。途中の抗争とかも殺し屋というよりヤクザっぽかったしなあ。

 で、結局何も解決しないまま終わっちゃった気がするけどどう?一応、二人の仲は深まったっぽいけど。シャトーちゃんがもう少し殺し屋としての腕を上げてくれたらなと思いつつも、壮絶な過去を見た後だと殺し屋に染まって欲しくないという気持ちもある。まさかシャトーちゃんがポンコツだったのはこういう気持ちになって欲しかったなのか?

 

SHAMAN KING(4クール目)

 春から続いていた今作もいよいよ大詰め。3クール目でなんやかんやあってシャーマンファイトを辞退したかと思いきや、なんやかんやで復帰してて草だった。で、やっと葉(CV:日笠陽子)率いるのふんばり温泉チームと蓮(CV:朴璐美)率いるTHE蓮のガチンコ対決が見られるとワクワクしていたらなんか有耶無耶に終わってうーんって感じ。まあ、仲間同士で戦ってる場合じゃないんだけどさ。終盤はいよいよハオ(CV:高山みなみ)との対決を迎えたわけだが、これまでの展開と比べて駆け足すぎて驚いた。ソードマスターヤマトかな?なんかいつの間にかハオのもとにたどり着いていつの間にか決着がついてた気がするけど。どちゃくそ強い相手として描かれてきたわりには決着があっけなくて拍子抜けしてしまった。

 4クール目で一番面白かった話は間違いなくホロホロ(CV:うえだゆうじ)の過去回想であろう。彼の持ち霊であるコロロ(CV:中島愛)のエピソードで思わず泣いてしまった。このエピソードは後から加筆されたものらしいが、あまりにもセンスがよすぎる。自分のせいで死んだと思っていた初恋の相手が実はそばでずっと見守っていたとかそんなん泣くじゃん。もとの姿に戻って会話できるのも一度だけっていうのもいいよね。ホロホロ回はハズレなしというのがぼくのなかの定説だったが、これで立証されてしまった。

ダム子(一枚目)ともとの姿に戻ったシーン(二枚目)。最終話の2話前でこのエピソード挿入されるとかホロホロは恵まれてるな。

 大団円を迎えて終わったが、なんと続編があるらしい。UQ HOLDERみたいな感じで子供世代編をやるのだろうか。

 

半妖の夜叉姫 弐の章(2クール目)

 流し見していたためあまり覚えてない()。両親との再会シーンはウルっときたし、希林先生(CV:細谷佳正)が敵に回ったて驚いた記憶はある。あと、終わり方はthe 大団円って感じで綺麗だったと思う。後日談もよかったし。ぼくは犬夜叉を知らないのでアレだが、犬夜叉を見てた人たちにとってはどうだったのかは気になる。最近、七つの大罪の続編が連載されてることを知ったが、将来的にはぼくもいろんな作品で似たような経験をすることになるのかもしれないな。

 

ショート

王子の本命は悪役令嬢

 今季の僧侶枠。ぼくは乙女ゲームに詳しくないので知らないが、乙女ゲームにもえっちシーンってあったりするのか?悪役令嬢ものって女性がメインターゲットだと思うのでこういう作品があるってことはこの手のえっちシーンにも需要があるということだよな。わたし気になります!

 はめフラの放送以降、悪役令嬢ものが世間的にもメジャーなジャンルになった気がするがアニメで見るのはこれが2作目。2作目がいきなり僧侶枠ってのもアレだけど。この作品も先方の影響で”ハメふら”と呼ばれていたが、先方にとってみればまあ迷惑な話だよな。悪役令嬢ものはいわゆる逆ハーレムを楽しむジャンルだと思うが、僧侶枠ということで今作は基本的に1:1展開。僧侶枠では脳破壊要員が登場するのもお約束ではあるが、そういうキャラが登場することもなく珍しく純愛ものだった。主人公のキャラデザも可愛かったし、僧侶枠のなかでも見やすい部類だったのではなかろうか。ファンタジー系の話だったというのもあってか僧侶枠特有の意味不明な展開もそれほどなく、嫌悪感なく見れたのも大きいかもしれない。えすいばつするためのストーリーよりは多少なりとも物語性があったほうがいいよね。

 

オンエアできない!

 テレビ局の新人ADが主人公のショートアニメ。原作者も実際にBSテレ東で働いているため、普段アニメを放送するのに消極的なBSテレ東でも放送された。普段からアニメに力を入れてくれ。

 原作は漫画でありアニメも自社の局で放送しているわけなのでガチの闇の部分を出しているわけがないとは思うが、それでもADって大変なんだなと思わせるには十分な内容だった。ギャグだから許されてるけど現実であれならキツそう。今までは社畜アニメのブラックな部分を笑いに変えたギャグでゲラゲラ笑っていたが、社会人になってからも同じように笑えるのかが今から心配になる。ギャグの面白さは回によってまちまちだったがモザイクの回(7話)はどちゃくそ面白かった。やっぱ下ネタが一番面白い。あと、アクセントの回(9話)を見ていて"古典"のアクセントでカルチャーショックを受けたのを思い出した。ぼくの地元ではみんな「こ↑てん」と呼んでいたため、アニメで「こて↑ん」と読んでいるのを聞いたときは耳を疑ったものである。あと、岐阜出身であるせいでゆるキャン各務原なでしこを”かかみがはら なでしこ”と呼んでいたがどうやら”かがみはら なでしこ”と読むらしい。そう思うとアクセントや読み方のチェックは大事なんだなと感じずにはいられない。まあ、そもそも普通は初見で”かがみはら”って読めないと思うけどな。

 

舞妓さんちのまかないさん(2クール目)

 ご飯がおいしそうな作品。それ以外特に言うことない。ぶっちゃけ舞妓さん要素はいらない気がする。

 

B-

ポケットモンスター(10クール目)

 原作ゲームの新作が今年の冬に発売されることが発表されたということで、今シリーズの終焉も見えてきた。OPの歌い手がサトシ(CV:松本梨香)とゴウ(CV:山下大輝)になったこともそろそろ終わりが来ることを示唆してる。今シリーズは普通におもんないと思ってるので次シリーズに切り替えていく。

第94話「ヘラクロスロス、恋するカイロス

 エリカ(CV:氷上恭子)登場回。声優が変わってないのはもちろん、当時を振り返る描写があるのは老害としては嬉しいポイント。恒例のイーブイスタンプラリーのリーフィア編だったが、メインポケモンはゴウのカイロスなので他のスタンプラリー回と比べると印象は薄いかもしれない。話自体はエリカ抜きにしてもそこそこ面白かった。

第95話「サラバ!さすらいのロケット団!」

 ヤマト(CV: 勝生真沙子)とコサンジ*6(CV:子安武人)再登場回。あまりにも久しぶりだったので公式が存在を覚えていたことに驚きを隠せない。ロケット団を辞めていたというのは衝撃的だったが、2人とも幸せそうでなにより。久しぶりに口上が聞けたのも嬉しかった。

 久しぶりのロケット団回だったが、やっぱいいっすね~。老害だからロケット団回ってだけで嬉しくなっちゃうんだよな。あと恒常的にロケット団の出番を増やしてくれ。

第98話「ポケモンサーカス!ブースターとサンダース」

 イーブイスタンプラリー回。トレーナーが思い描いていたのとは別の進化系になってしまったというブイズならではの内容。健気なブースターとサンダースが可愛かった。

第99話「スパイクタウンのマリィ!」

 マリィ(CV:小倉唯)登場回。マリィの声が小倉唯なのは解釈不一致だったけど、これはこれで悪くなかったかなと。サトシのガチバトル回ということで前シーズンにキョダイマックスできるようになったゲンガーが活躍する回だったが、よりにもよって悪タイプの使い手にぶつけるのかという気がしなくもなかったり。バトルの内容自体は前クールのサイトウ戦より面白かったんじゃないかと思う。あと、やっぱマリィって可愛いわ。

第101話「スティック一本、バチンキー!」

 ゴウのサルノリの当番回。ぼくはゴウのアンチであるとともにゴウのサルノリのアンチでもあるので、邪の感情が邪魔をして素直に楽しめなかった。トラブルメーカーなのはまだしも、起こってしまったことに対して反省の色を示さないのがどうしても受け付けられないんだよな。主役のバチンキーはいい奴だった。あと、バチンキーを見るとどうしても原田直希の顔を思い出してしまう。

第102話「トライアルミッション!氷結のレイドバトル!!」

 シゲル(CV:小林優子)登場回。ゴウの未熟さを指摘するのがこのシリーズにおけるシゲルの役割なので、ゴウに厳しく接しているのを見て気持ち良くなってしまった。ゴウの挫折って全然描かれないからな。

 ”鍛えた技で勝ちまくり 仲間を増やして次の町へ”のアニポケが好きな人間(老害)なので新シリーズでは原点回帰してほしいなと思いつつ、今後もサンムーン編から続く一ヶ所に拠点を構える方針が続いていくような気もしている。まあ、剣盾以降のアニポケが好きになれないのは十中八九ゴウが好きになれなかったせいなのでゴウがいなくなるだけで評価を変える可能性が高いけど。とはいえ、あと3クールはこのシリーズが続くのでラストに向けていい感じにまとめてくれたらなと思う。

 

失格紋の最強賢者

 成長限界を感じた強者が数千年後の世界に転生するというこれまた新しい転生モノ。舞台は異世界だし転生モノではあるけど異世界転生モノではないというのがややこしい。まあ、転生して無双するのは変わりないけど。転生後の世界で無詠唱魔法を披露したら驚かれるみたいな展開ももはや様式美になっているが、この作品の場合は魔族の工作によって魔法理論が廃れてしまったことで無詠唱魔法が途絶えてしまったというちゃんとした理由付けがなされていたのがポイント高い。この設定のおかげで取り巻きのキャラクターたちもある程度の戦闘能力を身に付けることができた(無詠唱魔法が主人公固有の技能ではない)ため、主人公のスタンドプレーは他の作品よりかは目立たなくなってる。まあ、主人公が最強であることにかわりはないけど、ヒロインたちが足枷じゃなくてちゃんと戦力になってたほうが見てて楽しいわな。

 この作品の一番の特徴として、これでもかというくらい話がサクサク進む。何かトラブルが発生しても、特に苦労もせずサクッと解決してしまう。良く言えばストレスフリー、悪く言えば歯ごたえがまったくない。「異世界アニメなんて全部そんなもんだろ」と思う人もいるかもしれないが、この作品のサクサク具合は他の異世界アニメを逸している。問題発生から解決までの時間がRTAばりの早さなのである。テンポがいいとかそういうレベルの話ではない。いくらテンポがよかろうと、山場がなかったら意味がないと思うんだけど。最後まで見ても”なんか魔族と戦ってた”くらいしかストーリーの内容覚えてないしなあ。

 じゃあ何が見所さん!?なのかというとヒロインがかわいいという所。取り巻きが3人とも可愛いうえに役割が被っていないのはポイント高い。ルリイ(CV:鈴代紗弓)は正統派ヒロインとして主人公のマティ(CV:玉城仁菜)とのラブコメを展開。ちゃんとマティ側もルリイのことを意識してるのはよかった。頑張り屋のヒロインは異世界アニメでは報われにくい立ち位置(いくら努力しても主人公の才能には追い付けないので)だが、先述の通りちゃんと戦力になれてたのもよき。ルリイの友人のアルマ(CV:白石晴香)はツッコミや二人への冷やかしを担当。脇役っぽい立ち位置ではあるものの、ボクっ子属性や戦闘での汎用性の高い弓使いであることを活かして結構目立ってた。ドラゴンのイリス(CV:井澤詩織)はギャグ要員としても戦闘要員としてもそこそこ目立っていた。異世界アニメのドラゴンは女体化させないといけないというのは聖徳太子が十七条の憲法の幻の十八条目として制定したように太古の昔からの伝統なのである。異世界アニメはヒロインが可愛ければとりあえず見れるものなので、一応異世界アニメとしては及第点なのかなと。あと、みんなおっぱいが小さめだったのは大変ありがたかった。

ルリイ(一枚目)とアルマ(二枚目)。キャラデザも結構可愛いと思う。あと、おっぱいが小さいのもよい。

 

CUE!

 新人女性声優たちの奮闘を描いた…というと聞こえはいいがやってることはアイドルアニメとそんなに変わらない。とはいえ同じ声優アニメであるガリナンとかと比べるとアフレコの描写とかはリアルな感じがする。まあ、実際のアフレコを見たことないのにリアルも何もないんだけど。最近のアイドルアニメはキャラの人数が多い傾向にあるが、この作品も例に漏れず総勢16人の大所帯。多スギィ!一応、4人×4組のユニットに分かれて行動しているため他の作品と比べるとキャラの認知はしやすいが、やってることのレベルが違うため格差を感じてなんとも言えない気分になる。人気作品のアニメに出演してるユニットもいれば、ラジオごっこのようなことをしているユニットもいて、これが声優の実態かあと思って世知辛さを感じずにはいられない。声優って厳しい世界なんやなって。

 メインユニットであるFlowerのメンバーは人気漫画が原作のアニメにレギュラーとして出演。「政治的なキャスティングは必ずバレます」という有名な格言もあるがこれはどうなんだ?現実世界でやったら軽く燃えそう。メンバーのうち陽菜(CV:内山悠里菜)だけネームドではないキャラを演じていたが実力的にも残当といった感じ。中の人もあまりうまくないよな。アフレコ中にミスを連発して雰囲気が悪くなるという想像には難くないがあまり知りたくなかった光景から、原作者に褒めてもらえるというような夢のような話まであり、一番声優っぽい話をしてたと思う。茶番の多い他のユニットと比べて真面目な話が多かったのもあって、このユニットがメインの回はわりと面白かった。あと、原作者のCVに種﨑敦美ちゃんを指名した人は天才だと思う。種﨑敦美ちゃんのコミュ障演技すこ。

 声優アイドルとして活動しているBird、ラジオごっこをしてるWind、公民館で演劇をするMoonと他にも3組のユニットがいるが、Flowerと比べるとイマイチパッとしない。Birdの面々はまだキャラクター単体の印象が残ってるが他のメンバーの印象があまりにも薄すぎる。アフレコに話の比重を置きたくなるのはわかるし、一番面白い部分だと思うのでがっつり描いて欲しいとも思うが、それならこんなに人数いらなかったというか他のユニットはいらなかったのではと思わざるを得ない。Flowerのメンバーに嫉妬を抱いてギスギスするみたいな話をやるなら別だけど。1クール目で出番の少なかったユニットは2クール目から快進撃を始めるのかもしれないので、一応期待しておこうと思う。

 

東京24区

 最近評価爆上がり中のCloverWorksによるオリジナルアニメ。過去に同じクールで掛け持ちしすぎた結果、落としたあげく一クールで完結までもっていけなかったという経験があるにもかかわらず、今回も懲りずに3本掛け持ちしていたので心配していたが当然のように2週分落としてて(うち1週分は総集編でカバー)それはそうといった感じ。中盤から露骨に作画が悪くなっていったのも哀愁を誘う。まあ、残りの2本がばちくそクオリティが高かったことを踏まえるとこの作品が貧乏くじを引くのは仕方が無かったのかもしれない。

 シュウタ(CV:榎木淳弥)、ラン(CV:内田雄馬)、コウキ(CV:石川界人)のRGBトリオが死んだはずのアスミ(CV:石見舞菜香)からの着信で”未来の選択”という名のトロッコ問題を与えられるという話。3人は誰も犠牲にならない方法を模索し、協力して解決へと導くというのが基本の流れになる。1話でトロッコ問題の出題から解決までの流れを一通り見せてくれたおかげで興味を持てたということもあり、1話を1時間スペシャルにしたのは正解だったと思う。トロッコ問題の内容も多少粗削りでも雰囲気で楽しめたし。ただ、中盤で3人が仲間割れし始めたあたりから雲行き(と作画)が怪しくなり始めた。己の信念がぶつかり合うのは展開としていいんだけど、和解の過程があまりにも雑というか。結局、殴り合いで解決するのは流石に草なんだよな。作画も相まってギャグにしか見えないんよ。で、一番ヤバいのは最終話。物語のカギを握るKANAEシステムの内部に幽閉されたアスミのもとへ3人が赴き、再会を果たすわけだがその後の展開が茶番すぎた。アスミと3人の会話(愛の告白も含めて)は24区全体に中継されており、それを見ていた人たちも面識のないアスミに対して「大好き」と連呼し始めるという洗脳じみたことが起こったのである。見てて鳥肌が立ったんだよな、あまりにも気色悪すぎて。これのせいでこのアニメの印象が最悪なんだよな。最終話で盛大にスベって終わるのを見て不正解するホモを思い出してしまった。終わり悪ければすべて悪いと言うことで。このオチを見てしまうと、着せ恋と明日ちゃんにリソースを割いたのは正解だったと思うよ。このトロッコ問題だけは正解できたんやね。

 ところで、このアニメに可愛い子が出てきたので紹介したいんですよ。ランが率いるDoRedのメンバーであるきなこちゃん(CV:兎丸七海)。

かわいい。

途中まで気付かなかったけどこの子、男の娘なんすよ。いいねぇ~。可愛い子にはちんこを付けよという有名なことわざもあるように男の娘の存在はアドでしかないんだよな。まあ、なんで男の娘にしたのかは謎だけどな!脚本家の性癖かな?

 

終末のハーレム

 エロアニメ。これまで「エロアニメは乳首が出ないせいでセールスポイントが失われるため面白くなくなる。だから、配信でも無修正版を流せ」と言い続けてきたが、ついにぼくの声が届いたのかdアニメストアで無修正版を配信してくれた。湯気が薄くなったみたいなしょーもないものではなく、しっかり乳首も閲覧可能。これをやってくれただけでもこのアニメが放送された価値がある。今後生み出されるエロアニメたちにも見習っていってもらいたいものである。ところで、この作品は”表現を見直す”ということで2021秋から放送が延期されたという経緯があるが、本来ならもっと過激なものが見れていたかもしれないと思うと心底残念である。逆に若干マイルドにしたから配信サイトでも無修正版が配信できるようになったのであるならば、それは英断であり国から表彰されるべき偉業であるだろう。

 "MKウイルス"によって99.9%の男性が死滅した世界が舞台。主人公の怜人(CV:市川太一)は難病治療のためのコールドスリープから目覚め、数少ない生き残った男として子作りを懇願される。これだけ聞くと完全にエロ漫画の世界であり、世の男性オタクたちの理想の世界なんだよな。この世界では男とえすいばつ(メイティングという)をして子をもうけることは名誉なことであるため、女側から拒否されることはなくさらには好みの女を選びたい放題というのだから理想郷もいいところであろう。しかし、一つだけ問題があり、主人公がインポなのである。”据え膳食わぬは男の恥”という焼き印を入れてやりたくなるくらいに主人公がメイティングを避けるのである。昔の女のことが忘れられないのと正常な倫理観が残っているのが原因であり、主人公としてはある意味正しい人間なのかもしれないが、視聴者側からしてみれば物足りない。なにより、えっちシーン以外のパートがそれほど面白くないのでえっちシーンがない主人公パートにほとんど魅力がないんだよな。”近未来エロティックサスペンス”を謳ってるわりにサスペンス要素が本格的になる前に終わっちゃったのがいけないとは思うが、この調子だとサスペンス要素が加わることで本当に面白くなるのか疑問ではある。というより、明らかに他の男のパートの方を面白く作ってるんだよな。うーん。エロティック要素もサスペンス要素も中途半端だったと言わざるを得ない。二兎追うものはなんとやら。

 インポな主人公に代わってえっちポイントを稼ぐ要因として、主人公の他にも生き残りの男性が登場する。そのうちの一人である土井(CV:浦和希)は最初こそ困惑していたものの次第に女を侍らせるようになるというお手本のような振る舞いをしていた。いじめられていたという過去の境遇も相まって視聴者が最も感情移入するキャラになっていたのではなかろうか。もう主人公いらないのでは?えっちパートもエロアニメにしてはかなり頑張っておりなかなかよかった。ただ、ちふゆ(CV:高森奈津美)の扱いが雑だったのがなあ。この作品の女キャラは基本乳がデカく、ちふゆは珍しく小柄なちっぱいキャラだったが、妹扱いしかされずえっちシーンがないまま終わってしまった。あまりにももったいなさすぎる。せっかくCVを高森奈津美ちゃんにしといてそれはないだろ。

 ところで、前述した通りこの作品は2021秋から延期されているが、そのわりにはクオリティがおざなりだったんだよな。特に後半は結構ひどく、絵が動かないこともしばしば。口が動いてないのは1億歩ゆずっていいとして、扉が閉まる効果音はついてるのに絵の方は一切動いてないのは流石に笑ってしまった。一応、えっちシーンは最後までちゃんとしてたので然るべきところに労力を割いていたと言えば聞こえはいいが…。

 あともう一つ触れておきたいのが主人公の妹であるまひる(CV:首藤志奈)の格好。メイティングには否定的なのに、妹のこの格好は許しちゃうんだな。ちなみにこの胸でBカップらしいですよ。ほんと日本刀?

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スケベな格好してるなあ

 

異世界美少女受肉おじさんと

 名前の通り異世界モノ。ギャグ特化という異世界モノのなかではわりと珍しい部類。というかギャグ特化の異世界モノとかこのすばくらいしか知らない。主人公(女)の中身が男という時点でギャグであることがわかるが、あろうことか今季の他の異世界アニメとネタが被ってしまったのである。一番のセールスポイントが被るのは流石に草。まあ、向こうはトイレの描写くらいしかTS要素を出してないのでそこまで被ってる感じもないけど。こっちは男と外見は女の男とのラブコメが発生してしまったわけだが、これはどこに需要があるのか気になる。腐女子にとっては男体どうしでくんずほぐれつしてたほうが眼福だろうし、我々キモオタにとってみれば中身が男なのはディスアドバンテージでしかないので。中身が男と言う設定自体は「美少女になって異世界に転生したい」という我々の願望を体現しておりヒロインに属性を盛るためだけではないというのはわかるが、親友の男とのラブコメが発生するのはちょっと…。そこを含めてのギャグなのかもしれないけど。

 ギャグ全振りということもあり、序盤はゲラゲラ笑いながら見ていたが中盤以降は飽きてしまった。ここまで出オチを体現しているアニメもなかなかない。キリトくんもどきが出てきたあたりがピークだったかもしれない。というよりキリトくんもどきしかまともなツッコミ役がいなかったのがなあ。

キリトくん(ファ美肉のすがた)

話の展開は橘(CV:M・A・O)が攫われたのを神宮寺(CV:日野聡)が助けに行くというパターンばかり。やってることが同じということは披露されるギャグも似たり寄ったりなので当然飽きる。橘の魅了のスキルも中盤以降は邪魔になったのかあまり活かせてなかったうえに神宮寺のフィジカルばかりがフィーチャーされていたため、橘が足を引っ張りまくっていたイメージしかない。ピーチ姫かな?橘を非力にすることで神宮寺の王子様感を強めたかったのかもしれないが、話がワンパターンになってしまった元凶もこれだと思うんだよな。設定は面白かっただけにもったいないよなあ。

橘のキャラデザは可愛かった。おっぱいも小さいし。ギザ歯は好みが分かれそう。ぼくはあまり好きじゃない。

 

ありふれた職業で世界最強 2nd season

 異世界兄弟*7の五男。今の異世界アニメブームのなかでも結構前の作品ってことになるのか?1期の頃はわりと面白いと思って見ていた記憶はあったため(何が面白かったかは覚えてない、ユエ(CV:桑原由紀)は可愛かったけど)、今回も期待して見始めたのだがあまり面白くなかった。ぼくの記憶が美化されてるだけでもともとこんなもんだった説ある?

 序盤~中盤の感想を一言で言うと「何してるのかわからない」。まあ、1期何してたか覚えてないのが悪い気もするけど。ミュウ(CV:小倉唯)のエピソードとかいるか?ハジメ(CV:深町寿成)の父性を刺激する以外の役割を見出せなかった。あと、所々にお色気シーンを挟むのはいいけど、どうしても共感性羞恥を感じてしまうんだよな。これはヒロインたちが悪いというよりハジメに魅力を感じてないせいだと思う。「これはヒロインたちが好きになるのもわかるな~」と思わせてくれる主人公じゃないと、ヒロインたちの行動にも疑問符を浮かべざるを得なくなってしまう。

 終盤はクラスメイト達にスポットが当たった。クラスメイトの話なんて誰得なんだ?というのは蜘蛛の時も思っていたが、2期のエピソードで一番面白かったのがクラスメイトのエピソードだったのでこの認識は改めねばならないかもしれない。こういう展開になるのならもっとまじめにクラスメイトの話を見とけばよかった。内容としてはクラスメイトの一人が敵側に寝返ってピンチに陥るというもの。雫(CV:花守ゆみり)がボコられてるシーンは声優も相まってなかなかそそるものがあった。まあ、主人公が全部解決しちゃうんですけどね。もしかして主人公が画面に映ってるのが気に食わなかった説ある?いずれにせよ1期はもっと面白かった気がするんだけどなあ。

 

平家物語

 よく、一昔前の作品のことを古典作品だとか室町時代の作品みたいに言ったりしているが本当に鎌倉時代の古典作品を出されるとリアクションに困ってしまう。平家物語の原作は中学3年の国語の時間に冒頭部分と那須の与一の部分をやった記憶はあるがそもそもどういう話なのかは知らない。理系なので。

 で、どういう話なのかを知らないうえに作中に一切解説がないためストーリーが分からない。なので内容に関して触れることは(でき)ないです。ぼくの理解力が足りなかったのかそもそも初見向けに作っていないのかは分からないが多分後者だと思うんだよな。オリキャラが主人公とかいう現代の作品のアニメ化でやったら炎上どころの騒ぎではないことやってるけど平家物語の原作ファンはどう思ってるんかな。まあ、原作知らないからどこまでが原作のエピソードでどこからがオリジナルのエピソードなのか知らんけど。というわけで、まだ見てない人は原作を読んでから見ましょう。

 主人公のびわ(CV:悠木碧)は先述の通りオリキャラだが、びわ自身が平家物語の作者って解釈でいいのか?作者本人なら原作にいなくていいもんな。そう考えるとオリキャラを主人公にしたのも納得できる。この手法は他の古典作品(狭義)にも応用できそう。

 ところで、タイトルを見たときはてっきり”和”のテイストで作るのかと思っていたので、OPやEDを聞いたときは驚いた。全然平家物語感ないじゃん。劇伴も同様であり、”和”っぽい感じを期待してた身としてはわりと残念だった。この時点でふるいにかけられてしまった説もある。ぼくは”アニメで学ぶ古典作品”みたいなのを見たかったのかもしれない。ちなみに、ぼくがアニメで見たい古典作品は『とりかえばや物語*8なので誰かアニメ化してくれ。

 あと、どうでもいい話なんだけど劇中でスイカを食べてるシーンがあって「このころからスイカってあったのかぁ」と思って調べてみたら日本でスイカが食べられ始めたのは室町時代の頃って書いてあったんだけどこれはいいのか?時代考証ガバガバスギィ!

 

リアデイルの大地にて

 VRMMOの世界に転生するタイプの異世界。一番の差別化ポイントは主人公が女であるというところ。今季は見た目は女、中身は男のキャラが二人もいたなかで純正の女であることはコアコンピタンスであるかに思えたが、今季の異世界女主人公のなかでもブヒ性能は残念ながら最下位。中身男のキャラよりブヒ性能が低いってどういうこと?というか、全体的に言動がおばさんくさいんだよな。キャラデザも微妙だし。里子システムなる機能でクリエイトしたキャラクターたちを息子、娘として引き連れているところからも察っせられるとおり姉御肌的な感じを出したかったんだと思われるが、もう少し可愛げのあるキャラにしてもよかったと思う。

 話の内容としては主人公のケーナ(CV:幸村恵理)が行く先々でトラブルに巻き込まれつつも手持ちのスキルで難なく解決していくというもの。やっていることはよくある無双ものだが、起こる事件が日常寄りなのもあって見た目のインパクトがないため爽快感はほぼなし。戦闘パートもあるが絵柄も相まってパッとしない。先述の通りキャラパも低いため全体を通して見所さん!?がよくわからなかった。いっそのことがっつり日常ものにしたほうがよかった気もする。その場合、主人公がおばさんくさいのが足を引っ張ることになりそうだけど。

 見所さん!?がよくわからなかった要因として”物語の目的がわからなかった”というのもある。巨悪を倒すとか世界征服を目指すみたいな大目的を作って欲しいとまでは言わないですが、クエストを一つ一つこなしていくだけだと流石に飽きる。じゃあやっぱ日常に寄せて(以下略)。異世界アニメは爽快感あるストーリーにするかブヒ性能に特化しないと事故るって古事記にも書いておいたんだけどなあ。

 

フットサルボーイズ!!!!!

 男スポーツアニメ。タイトルの通りフットサルが題材。フットサル初心者で明るい性悪の大和(CV:高良崚太)と才能がありクールな性格の榊(CV:石森周斗)の二人をメインにストーリーが進行していく。この組み合わせはスポーツアニメのテンプレみたいな感じがする。この手の作品は最初は経験者側が初心者側を見下していたが次第に実力を認めていきデレるという流れが紀元前からの伝統として受け継がれてきているが、この作品の場合デレるまでが長い。ちゃんとデレたのって最終話なんじゃないか?しかも、途中で挟むギスギス期の間に他のチームメイトの話や敵チームの話を始めちゃうから二人の関係性の進展が見えにくい。メディアミックス作品(最近はソシャゲ連動アニメの意味合いが強くなってる気がする)だから特定キャラだけをピックアップできないというのはわかるが、この二人だけを軸に話を作った方がよかったと思うんだよな。他のキャラの話もたいして面白くなかったし。フットサルアニメというよりフットサルをやっている男たちのアニメって感じ。まあ、ぼくの好みではない。

 最近のスポーツアニメは(身体能力は若干現実離れしてる部分があるとはいえ)リアル路線のスポコンが多いが、この作品は古き良き必殺技を使うタイプのスポーツアニメ。一言で言えばイナズマイレブン。さも当たり前のように必殺技使ってて笑っちゃったんだよな。技名のセンスも中二病全開。こういうスポーツアニメは久しぶりだったため逆に新鮮だったまである。あと、試合中に実況が入るんだけどこれが一番意味わからない要素だったまである。プロの試合ならともかく高校生の大会だぜ。これのせいで見世物感が強くなっていてどうしても受け入れられなかった。試合シーン特有の緊張感がこれによって無に帰してたんだよな。ぼくがキャラクターに注目せずに見てたから気付かなかっただけで、キャラクター目的で見てればあの実況は引き立て役として作用してたりしたのだろうか。

 別にこの作品に限った話ではないが、キャラアニメとしての要素が強いスポーツアニメがそんなに好きじゃないためぼくのなかでの評価は低くなる傾向がある。別に男しか出ないアニメだけでなく、女しか出ないアニメでも同様である。まあ、女の場合はブヒれるなら豚アニメとしての役割が持てるから救える可能性があるけど。あと、スポーツアニメ全般に言えるが、かわいい女子マネージャーがいるかどうかで見るモチベーションがだいぶ変わるので、ぼくが総理大臣になったら”スポーツアニメには必ず女子マネージャーを登場させないといけない法律”を提出しようと思っている。そう思うと、女子マネージャーいなかったけど毎週見るのが楽しみだった灼熱カバディはすごい作品だったんやなって。

 

C

錆色のアーマ -黎明-

 近年はよく2.5次元という単語をよく聞くがこの作品は2.5次元を売りにしている。要するに舞台が先でアニメが後という流れ。で、舞台版のキャスト(俳優)がそのままアニメで声を当てているのでまあ違和感がある。ただ、壊滅的にひどいわけではないため十億歩譲ってまあいいとして、もっとヤバいのは作画のほう。キャラクターはモーションキャプチャーによる3DCGで動かしているがまあ安っぽい。EX-ARM3期と呼ばれるのも無理はない。というよりEX-ARMがこの手の残念3DCGアニメの代名詞になってるの草なんだよな。ただこの作品の場合1期や2期と比べてヤバいのは背景のほう。モチモチの木*9みたいな背景なんだよな。

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なまじキャラクターはCGなせいで余計目立つ

原作が舞台だから背景はわざわざ手描きにしたという裏話でもあれば面白い演出かもしれないが、あまりにもミスマッチすぎる。1期や2期の手描きモブでもゲラゲラ笑っていたがそれが過去になってしまうレベルの違和感だった。こういうところに気を取られると内容が面白かったとしても正当な評価を受けられないからよくないと思うんだけどなあ。

 肝心な内容のほうも微妙。複数のキャラクターによる群像劇みたいな感じになっているのだが、それぞれの話が独立しすぎているせいで物語全体を通して何をしようとしてるのかが分からない。個々の話だけ見れば三郎(CV:増田俊樹)と沙羅(CV:阿部里果)の話は面白かったが、それ以外はまあおもんなかった。キャラエピソードが微妙に見えるのはぼくが男だからという可能性を捨てることができないため目をつぶるとしても全体の構成はもう少し何とかならなかったのか。1本の舞台と全12話のアニメでは尺の長さが違うんだからさ。

 あと、ずっと思っていたのだがキャラクターが持っている武器は何?剣にも銃にもなるという戦隊ヒーローの初期メンバーの共通武器*10みたいな性能をしていたが、説明が無さすぎてシュールさが際立っていた。ほぼほぼ銃としてしか使用していなかったが、EDでは剣の舞披露していたのもシュールさを加速させていた。まあ、剣戟よりも銃をぶっ放してた方が動きが少なくていいもんな。

 

トライブナイン

 東京の各区に存在するトライブという名のアウトロー集団がエクストリームベースボール(XB)で決闘を行うという世界観。XBは野球をベースに街中をグラウンドして殴る蹴るなんでもありの競技。ぶっちゃけ野球は形だけで基本は殴り合いがメインという感じ。やきうアニメだと思って見ると裏切られると思う。

 オリジナルのスポーツを題材にしたアニメって基本事故ると思ってるんですけどどう?ぼくは例外を一つしか知らない。オリジナルスポーツの一番の事故のもとはガバガバなルールにあると思っていて、いきなり突拍子のないプレイングやルールの穴を見せられて「そう…」ってなることが多い気がする。このアニメの場合、そもそもXB自体ルールがあってないようなものであり、作中でも平気でルールを破るだけでなくそれに対してお咎めも特にないので競技として成立していない始末。まあ、決闘にルールを求めるのはお門違いではあるけど。そう考えるとスポーツアニメというよりは決闘アニメとして見るべきだったのかもしれない。

 主人公のハル(CV:堀江瞬)は最初こそナヨナヨしていたが、チームのメンバーと共に過ごすにつれてたくましくなっていった。主人公の成長だけ見てるとスポ根アニメに見えなくもない。ただ、主人公が所属しているチームはわりと真面目にXBをやってる一方で、敵チームが理不尽な手段をとってくるため見ててバカバカしく感じてしまうんだよな。むしろ主人公が闇落ちしていって極悪非道な手段を使うようになっていったら面白かったかもしれない。チームメイトたちはキャラは立っていた一方で、各キャラの掘り下げが弱かったように思う。決闘アニメなのにわざわざチームメイトをつけたからにはもうちょっと引き立ててあげればよかったのでは?

 XB自体がイマイチだったうえに話も微妙だったので何がしたいアニメなのかよくわからない作品だった。一応、ソシャゲアニメなので今後この作品のソシャゲがリリースされるがこれを見てやりたいと思えるかは悩ましい。あと、この作品は音量調整をミスっているのかBGMがバカでかい。劇伴を重視している作品なのかもしれないが、大事な話している場面でもBGMがデカすぎるため何を話しているのかわからない。音量調整すらまともにできないアニメが面白いわけないってそれ一番言われてるから。

 

ドールズフロントライン

 ソシャゲアニメ。未来を舞台にプレイヤーにあたる指揮官が銃器*11を擬人化した戦術人形を率いて戦うという内容。戦術人形にも一体一体に感情や個性があり、見た目は人間とほぼ変わらない女の子。まあ、よくありそうなソシャゲの世界観って感じ。この作品に限った話ではないが、戦闘や戦争系の作品は勢力図や部隊表がないと誰が何をしているかわからないので、作中で説明するなり公式サイトに載せるなりしておいてくれると見やすいのになといつも思ってる。

 戦術人形を戦わせるということで、倫理観であったりとか戦闘兵器に感情を持たせる必要があるのかみたいなエピソードが繰り広げられるのかと思いきや特にそういうわけでもなかった。もしかしたらやってたのかもしれないが、印象に残っていない時点でメインのテーマではなかったのだろう。これやらないんだったら戦術人形という設定自体がいらないのでは?と思うんだけど。もちろん女の子の可愛さを売り出す作品ならばその限りではないが、終始暗い雰囲気でブヒるようなエピソードもなかったため、そもそも女の子の見た目をしている意味すらなかった。それなら作戦や戦術を楽しめばいいのかと思いきや、戦闘作画や射撃の音がショボイためパッとしない。ぼくが見てるレインボーシックスシージの実況動画のほうが見ごたえあるぞ。OPの映像だけなぜか本気出してるけど、あの作画で本編も(せめて戦闘シーンくらいは)やってくれてたらなあと思わずにはいられない。そう思うとtakt op.ってすごかったんやな。

 

賢者の弟子を名乗る賢者

 VRMMOの世界に転移してしまうタイプの異世界アニメ。で、サブ垢として作った女性アバターの姿で転移してしまったと言うことでTSモノとしての要素も内包している。もしかして中身が男の女性主人公の異世界ものが今のトレンドなのか。ぼくもポケモンは女主人公でプレイしている身なので、もしポケモンのゲームに転移したらこういうことになるのか?そういう意味ではむしろリアリティがあるのかもしれない。

 主人公のメイン垢の老人の男性アバターのダンブルフ(CV:ささきいさお)であり、サブ垢で転移してしまった以上仕方なくダンブルフの弟子を名乗っているというのが、タイトルの意味。女性アバターのミラ(CV:大森日雅)は主人公が性癖全開で作ったと言うこともあって見た目はかなり可愛かった。作品の愛称が”わしかわ”*12なのも納得できる。というわけでミラの可愛いところをどんどん出していくのかと思いきや別にそういうわけでもなかった。というより、1話の時点でもうダメだったんだよな。1話の3分の2以上はダンブルフ時代の話に使い、残りはミラになった直後の話をセリフなしで流すという暴挙に出てしまった。ストーリーで売るアニメならVRMMO時代の描写に力を入れるのも分からなくはないが、キャラで売るアニメでこれは悪手中の悪手でしょ。これを見て1話切りした人たくさんいると思うんだよな。じゃあそれ以降の話が面白かったのかというとそうでもなく、適当に無双しながら中身のない話が続くという典型的なダメな異世界ものという感じで救えなかった。なにより、ミラの可愛さを売り出すエピソードがほとんどなかったんだよな。たしかにキャラデザは可愛かったが、エピソードで可愛いと思った記憶がない。このアニメの一番まずかったところはここだと思うんだよな。女の子さえ可愛ければ話ガバガバでも楽しめるのが異世界もののいいところなのに…。話がつまらなかったのも相まって、何も楽しめる部分がなかった作品だった。

 ところで、中身が男ということでトイレを恥ずかしがるという描写を何回か見たが、この描写納得いかないんだよな。自分が女の子の身体になったらまず真っ先に胸と股間を触ると思うので。恥じらっている姿を楽しむための描写だからと言う人もいるかもしれないが、中身が男であるということを忘れてはいけない。男が女の身体になっておしっこするのを恥ずかしがってるとか見てて何も面白くないでしょ。ショタがやってるならその限りではないが、一応中身はアラサーの男だからな。

 

番外編

86 -エイティシックス-(第2期)A-

 待ちに待った完結編。クオリティ維持のために3ヶ月延期したんだからそれ相応の物を見せてくれるんだよなぁ!?と威圧してたらそれ相応の物を見せてくれた。確かにこの内容をやるなら粗末なものを出すわけにはいかんわな。

 本放送はシン(CV:千葉翔也)以外のスピアヘッドの面々の生死が不明のまま終わってしまったため気が気でなかったが、皆無事で安心した。これでもし全滅してたらシンの心も視聴者の心も破壊されてしまってただろう。そんでもって、ミリーゼ(CV:長谷川育美)との再会よ。激アツすぎる。ミリーゼだけ気付いててシンのほうは気付いてないのもよかった。早く気付いてくれ!と思いながら二人のやり取りを見るのはあまりにももどかしかった。で、最後の最後でミリーゼとスピアヘッドが再会(というよりはじめまして)すると。感極まって泣いてしまったんだよな。このシーンを見るためだけに2クール分見続け、さらに3ヶ月待ったようなもんよ。かなり綺麗なオチでぼくは満足です。

アーナキソ。

 

デリシャスパーティ♡プリキュア B+

 東映へのサーバー攻撃のせいで1ヶ月しか放送できてないためとりあえず番外編に置いてる。全国の大きなお友達(と女児)から生きがいを奪った犯人を許せねえよ。まあ、一番可愛そうなのは変身する前に放送休止を迎えてしまったキュアヤムヤム(CV:井口裕香)なんだけどな。劇中でもブンドル団の被害に遭い続けてるし。

 今作のプリキュアも対大きなお友達性能が高い。というかとにかくキャラパが高い。ゆい(CV:菱川花菜)は昨年同様元気系の主人公で純粋に可愛いし、ここね(CV:清水理沙)はクールビューティで人との会話が苦手というこれまた大きなお友達に刺さる属性を持っている。今回の一番人気はここねになりそう、ぼくもここねが一番好き。ゆいとここねのやり取りは見ていてあら^~って感じなので今後一年間が楽しみである。

 そして、今年の妖精枠は変身にも必要なヒーリングアニマルタイプ。ゆいのパートナーのコメコメ(CV:高森奈津美)は人語を話せないが、ここねのパートナーのパムパム(CV:日岡なつみ)は普通に会話が出来るので見た目とのギャップで草生えた。あと、コメコメは今後成長して人語も話せるようになるらしい。成長する妖精というとフワを思い出して頭が痛くなるが、キャラクター的に生意気になることはなさそう。安心していいか?

 キャラパ高いし話も面白かったので放送休止してしまったのが残念で仕方がない。ヒープリもコロナでしばらくそうそう休止してたけどあっちはそんなに面白くなかったので。というか東映には再発防止に努めてもらいたい。プリキュアが無い生活はやっぱ寂しいよ。

 

トロピカル~ジュ!プリキュア B+

 こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」。1年間応援してたトロプリがついに最終話を迎えた。メインキャラの声優の並びを見るとガルガブゲンボルトバシャスイクンを彷彿とさせるくらい強い並びだったが、内容も負けず劣らずおもしろかった。最終話の演劇のシーンのみのりん先輩(CV:石川由依)のセリフがこの作品のことを体現してた。

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辛気臭くなっちゃうシーンも笑いでハッピーに

 今作は敵キャラクターも魅力的だったなというのを改めて思った。あとまわしの魔女(CV:五十嵐麗)と伝説のプリキュア(CV:中原麻衣)のエピソードもあら^~って感じ。最後にはあとまわしにし続けていた伝説のプリキュアとの友情も成就して浄化された。敵のボスがここまでハッピーエンドを迎えるのは珍しい気がする。まなつ(CV:ファイルーズあい)とローラ(CV:日高里菜)の関係と照らし合わせながら見れるのもよき。その後はバトラー(CV:小松史法)が暴走し、召使いズのやる気パワーを吸い取って戦おうとするが、もとからやる気パワーが少ないせいでパワー不足になってて草生やしてた。ぼくじゃん。個人的には召使いズが好きだったので最後まで生き残ってくれて嬉しかった。

 そして何と言ってもローラとの別れのシーン。別れのシーンのあとにあっけなく記憶を消されてて思わず泣いてしまった。これで終わりなのかなあと思ってたらローラがちゃんと手を打ってて驚いた。記憶消去を受けない召使いズに記憶消去を受けたあとの自分にこれまでのことを教えてくれるように頼むのはなるほどと感心した。こういう展開めっちゃすこだ。その後まなつとローラは二人が1話で出会った場所で再会し、無事記憶を取り戻した。このシーンで泣いちゃったんだよな。やっぱ物語はハッピーエンドじゃないとな!

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まさか最後にこんな重要な役割を与えられるとは思ってなかった。

 ぼくが今まで見てきたプリキュアの中でも1、2を争うレベルで面白かった。毎週日曜朝が楽しみでしかたなかったもんな。なによりくるるんがケルディオ*13しなくて本当によかった。最後までただのマスコットに徹してくれた。

 この記事が投稿されてる頃にはとっくに新しいプリキュアが始まっているが、向こう一年も日曜朝に幸せな時間を過ごせますように…。

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こちらこそありがとう!

 

☆ヒロインランキング

※各作品につき2人まで

第5位

谷川景(CV:関根明良)~明日ちゃんのセーラー服~

 小路に新たな性癖を開花させられてしまった女。学年1位のクラス委員で、見た目通りおとなしい性格なのに小路にあんなえっちな写真を送る(送らされた)というシチュエーションがもう強い。その後は、健全な写真を撮ってるっぽいけど、カメラマンは唯一無二のポジションでもあるので今後の活躍にも期待していきたいところ。もちろん、そういう写真も期待してる。

 

第4位

ニニム・ラーレイ(CV:高橋李依)~天才王子の赤字国家再生術~

 主従関係っていいよな。特に恋愛感情を持っているわけでもなく、お互いの良いところも悪いところも知っていて受け入れてる関係性が好き。主人公のしょーもない発言に対しても、はいはいって感じで対応してるのが二人の関係性を表していていい感じ。こういう落ち着いた感じのりえりーの演技好きなんだけどあんまりないよね。あと、横乳がえっちだった。

 

第3位

乾 紗寿叶(CV:種﨑敦美)~その着せ替え人形は恋をする~

 着せ恋のヒロインは喜多川さんだけで完成されてると思っていたので、第二の女が登場すると知ったときは「これ以上女の子いらないんだけどなあ」と思っていた、初登場シーンを見て手のひらがドリルになった。あの初登場シーンはずるいわ。ぼくは年上キャラ(とはいえ五条くんたちと1歳しか変わらないけど)にあまり関心が無いが、年上ロリとなれば話は別。コスプレの先輩としていろいろ教えてくれる一方で、時折見た目通りの挙動を見せてくれるのがたまらないんだよな。あと、🍓の部屋着も可愛い。

 

なによりCVが種﨑敦美ちゃんであることがあまりにも強すぎる。

 

第2位

明日花緒(CV:久野美咲)~明日ちゃんのセーラー服~

 妹が可愛いアニメは名作ってそれ一番言われてるから。ぼくは妹スターなので妹キャラは見逃さないが、このタイプの妹キャラは珍しい気がする。なんというか養殖産じゃない†天然の†妹なんだよな。近年はしっかり者の妹がトレンドだが、こういう幼さを全開にした妹キャラもいいと思うんだよな。お姉ちゃんの真似をするシーンとかマジで可愛い。CVに日本一幼女の声が上手い声優である久野美咲を起用しているのもこだわりを感じる。

 

第1位

吉永恋(CV:嶺内ともみ)~スローループ~

 キャラパの塊。なんでこんな可愛いんだろう。うまく言語化できないのがもどかしい。一挙手一投足が可愛いんだよな。ローテンションな感じなキャラっぽそうなのに、面倒見がよかったり結構ノリもよかったりっていうのもいいっすね。また、作中でいろんな髪型を見せてくれるのが本当に可愛い。毎回、「今回はどんな髪型を見せてくれるのかな?」とワクワクしながら登場を待ってた。あと、声もめっちゃかわいくない?嶺内ともみの新たな可能性を感じずにはいられなかったね。

 

☆気に入った楽曲

暁のサラリーマン(Vo:福山芳樹)~異世界美少女受肉おじさんと OP~

最初から最後まで君を信じて 迷って悩んで笑いながら進もう

特撮っぽさがある曲調。

 

シュワシュワ(Vo:Three∞Loop)~スローループ ED~

シュワシュワ 笑い声重なって シュワシュワ 浮かんで弾け合って

歌い方にキャラクターの個性が出てるのがすこ。笑い方が似てきたのがなんでサイダーみたいなのかは謎。

 

はじまりのセツナ(Vo:蝋梅学園中等部1年3組)~明日ちゃんのセーラー服 OP~

時間が止まれば 良いのになって思うよ まだ何も知らない同士なのに どうしてなの? もう君のことが好き はじまりのセツナ

今季No.1主題歌。歌詞がキラキラしていて眩しい。”クラスメイトじゃなく友達になりたい”ってフレーズがお気に入り。

 

”FA"NTASYと!(Vo:Luce Twinkle Wink☆)~異世界美少女受肉おじさんと ED~

“FA”NTASYと! 君と! 君と! キュンと 神のセットリスト

曲調が好き。サビの”集えファイナリスト”や”神のセットリスト”の部分が特にすこ。

 

☆おわりに

 今季は結構豊作だったと思うんですけどどうでしょうか?上位層が多いのはもちろんですが、駄作が少なかったのがでかい。どうせ全部見るんだからつまらないアニメが少ないに越したことはないんで。既に春アニメも折り返しですが風花雪月のせいで溜まってるのでなんとかしないといけない。春アニメの感想は7月中に上げられるように努力します。

 それでは。

*1:ちなみに、なぜフライフィッシングを選んだかというと作者がフライフィッシングしかやったことないかららしい。そんなことある?

*2:殴って相手が倒れるもののすぐ起き上がって殴られて…を繰り返す戦闘。七つの大罪とかでよく見るやつ

*3:逆にここ最近のプリキュアの作画が悪い

*4:読みは”みらい”

*5:米田って聞くとヨネタクを思い出してしまうんだよな。あっちはあっちで日本最高峰のポケカプレイヤーだけど

*6:コサブロウ

*7:長男:スマホ太郎、次男:デスマ次郎、三男:盾三郎、四男:孫四郎、五男:ありふれ五郎、六男:スライム六郎、長女:平均七子、七男:八男

*8:性別を偽った兄妹の物語。設定だけ見るとただのラノベ

*9:斎藤隆介作、滝平二郎絵の絵本。小学校の国語の教科書で誰もが目にしたことのある作品だろう

*10:アバレンジャーのアバレイザーとかボウケンジャーのサバイバスターみたいなやつ

*11:ちゃんと実在するやつ

*12:ミラが鏡を見て「わしかわいい」と呟いたことから

*13:スタートゥインクルプリキュアにおいてマスコット枠のフワがケルディオみたいな姿にフォルムチェンジした後にクソキャラになってしまったため同様の現象が起こらないかヒヤヒヤしてた